安くて簡単に使えるストロボはこれですね。
なかなか使い勝手の良いストロボです。
教室の受講生は、ほぼこのストロボを購入しました。
まずは、価格ですね。6000円以下というと保護フィルター並みの価格
しかも、ワイヤレス。
マニュアル専用ですが、クリエイティブなストロボライティングはAUTOを使わないので必要なしですね。
マニュアル専用のストロボなので、AUTO接点がないのでホットシューの形状が一般的なタイプであればメーカー問わず使えます。
本当に便利です。
更に、スレーブ機能もついていますし、パワーレシオも1/128まで可能ですから、スレーブ専用にも、またはメインにも使えます。
若干、この価格ですが耐久性は気になるところですが…
使用頻度を考えればコスパ最高と言えます。
欠点を上げるとすれば、少し大きいことぐらいです。
しかし、重さは大きさの割に軽いです。
初心者から、上級者まで使えると思いますよ。
マニュアルストロボだと難しく感じるかもしれませんが、デジタルカメラなら結果がわかりますから、明るければパワーレシオを落とせばいいし、暗ければISO感度を上げれば対応できますから問題ないと思います。
コードを使わずストロボをカメラから離して使えるのも魅力の一つですね。
久しぶりのいい商品がでました。
ハーフNDフィルターは、Leeが最高峰でしたが樹脂製なので光源の状態によって少し色がかぶる時がありましたが、色かぶりをしないという謳い文句があるハーフNDがでました。
サイトのコメントを見てもかなりの評判ですが、実際に使用した感じは確かに高級感がありました。
樹脂製のフィルターフォルダーがほとんどなのですが、この商品はアルミ削りだして耐久性を向上させていますし、薄型でフィルター経は82ミリが基準サイズです。よって、100mmなのでLeeフィルターと互換性があり、アダプターをNiSiにしてLeeのフィルターも使用可能で、逆も可能です。
商品ページをリンクしましたが、フィルターホルダーセットは77mm・72mm・67mmのアダプターが付属しているので使用レンズに対応すればアダプターリングを別購入する必要がありません。更に、PLフィルターも付いているので、かなり割安感があります。とはいえ、19000円近いので安いとはいえませんが…
更に、フィルターは樹脂製ではなく、ガラス製なので樹脂製よりも透過度が高いです。これも19000円近くするので合計で4万弱になり決して安い買い物ではありませんが、購入する値打ちのある商品であることには間違いがありません。
使用した感想を言えば、アダプターリングとフィルターホルダーの取り付け部分が少ないので取り付け時に注意が必要なことぐらいです。購入して使用する際には、十分にご自宅で取り付け方がスムーズにいくように練習することをお勧めします。
当然ですが、フィルターも大型でガラスということなので破損の可能性が高くなりますので落下の危険性のない低い位置でフィルターを取り付けてからアダプターリングに装着するようにしましょう。
フィルターホルダーやフィターケースも革製の立派なケースが付属していますが、枚数が多くなった時にはLoweproのケースがクッションも入っていて使いやすいので、チェックしてみてください。
これから梅雨に入り、撮影に向かないと敬遠する方も多いのですが、実はこの時期は被写体が豊富です。紫陽花やツツジ等、被写体には事欠かないので、ぜひ積極的に撮影に出かけましょう。
同時に雨で外出できない時には、ご自宅をスタジオにして花の撮影をしてみましょう。
花の撮影といえば、ストロボですが、ダイレクトに光を当てて撮影をしてもいい作品にはなりません。
ストロボライティングは、ディフューズやバウンス等撮影方法が色々ありますので、是非色々と挑戦してみましょう。
とても美しい作品が撮れます。
今回は撮影に役立つ道具を動画でご紹介します。
以前ブログで紹介した物もありますので、そちらのブログと今回のブログを御覧いただけると参考にしていただけると思います。
5月19日のブログにも紹介しております。
写真講座や撮影会でストロボを指導する機会がありますが、露出以上に難儀するのはストロボですね。
まず、メーカーによって使い方が違う。
使い方の方法も違う。
高機能なワイヤレス機能はスナップなどで人物撮影するときは良いのですが、花の撮影などでスタジオライティングなどクリエイティブな使い方となると真っ白くなったり、効果が弱くて調整の方法が分からなくてイライラします。
何故でしょうか。
ストロボは光が見えないので、どう写るのか写ってみなければわからないからですね。
確かにデジタルなら結果はでますが、その結果を踏まえてどうしたら良いかが、又よくわからない。
そこで、完全にマニュアルで撮影することをお勧めします。
これは、メーカー側にも問題がありますね。自動化して全て純正アクセサリーでしか高機能な撮影が出来ないようにできているストロボを見ると、どうせ素人はわからないんだからオートで撮影しろと言っているような感じがします。
言い過ぎかもしれませんが、マニュアルで撮影する際の、シンプルなアクセサリーは一切なく、全てオートや高機能なアクセサリーばかりです。赤外線やワイヤレスは結構ですが、最もシンプルに使えるアクセサリーがないのは商業主義の権化のような気がします。
そして、アマチュアはマニュアルは使えないだろうと発想されて製造されているとしか思えないマニュアル設定の複雑さ等考えると、メーカーの製造者はオート以外に自社製品のストロボを使ったことは無いのではないかと思うほどです。
ちなみに、私自身はストロボはマニュアルでしか使ったことが無いので、純正ストロボは使用したことがありません。
パナソニックのPE36Sのような名機を作ったパナソニックもストロボ事業を撤退しました。本当に残念です。
これは、ひとえにアマチュアがストロボを敬遠したことにも要因があります。ストロボ普及率が高く、アマチュアのストロボ使いのスキルが高ければ、PE36Sは製造中止にはならなかったと思います。
今回、Web講座の方より情報を頂きました。少し高いですがニッシンデジタルユニバーサルシューコードです。純正ストロボにも対応しているだけでなく延長コードでの接続をしないので発光も安定して便利だと思います。
マニュアル専用で使用するならホットシューアダプターとプロフェッショナル延長コードでも十分可能です。
ちなみに、X接点のないカメラはホットシューアダプターをカメラのホットシュー部分とストロボに装着する必要があるのでホットシューアダプターを2つ購入する必要があります。
この点に関してはX接点があっても2つ使ったほうがいいとも言えます。何故ならホットシューアダプターを使ったほうがカメラの頭にスッとつけるだけでストロボが使えるので便利だからです。
延長コードはミニカム シンクロ コンパー.コンパーコード 3Mがいいでしょう。(アマゾンでは扱っていないようなのでヨドバシドットコムで購入してください)
尚、ストロボが時々発光しないというトラブルはシンクロコードが緩んだことが原因です。堀内カラーから発売されているスタジオ用のテープで緩まないようにテープで止めましょう。HCL35963[パーマセルテープ(黒)]がオススメします。
べたつかず、ノリ跡が残らない、接着力もあります。1000円以上しますが、それだけの価値はあります。
花のストロボ撮影に背景にお勧め。
安い・軽い・綺麗
延長コードをシッカリ止めたい方は堀内カラーの
HCL35963[パーマセルテープ(黒)](ヨドバシ・ドット・コム)
ホットシューアダプターをつなぐ延長コードはミニカム シンクロ コンパー.コンパーコード 3M(ヨドバシ・ドット・コム)
今回の動画でご紹介したグッズはコチラです。
キャノンの85mmf1.8は古い設計のレンズなので、解像度がやや甘い感じがするので敬遠される方がありますが、これは逆な言い方をすると、ソフトな描写をするレンズなので結構個人的には気に入っています。
それに、ケンコーのリバースリングを使うと、開放1.8のマクロレンズに変貌します。
このソフト感は他にはない。美しいハロがでます。
ハロとはレンズ中心部と周辺部の光のズレのことですが、これが独特なソフト感を表現してくれます。
レトロな設計のレンズでなければ独特なこの感じが出ないので、ソフトな描写が好きな方は、リバースリングとセットで使うなら本当にお勧めです。
是非、動画をご覧ください。
何より撮影で大切なのは、撮影に行ったら必ず作品を撮るんだという決意です。
この決意があれば、色々な表現方法を模索しますし、アングルやレンズのチョイス技術を加えて表現する術を考えます。
これによって、脳が刺激されて新しい表現方法や視点、アングル構図が決まるのです。
背景がごちゃごちゃして撮りにくいから諦めて帰ったり、テンションが落ちで被写体を探す努力もしなくなる人が多々います。
写真家がなぜ作品をものにするのか。
もう一度考えましょう。
写真とは、被写体を探す意欲がなければ見えてこないものなのです。
常に自分はProなのだという意識で被写体を探しましょう。
この意識が被写体を探せる目になっていきます。
技術や知識を学びましょう。
そして、その十倍撮影をしましょう。
写真とは、実験の芸術です。
そういう意味では物理学のようですね。
先日、OAチェアーを購入した際に、不良品で背もたれの取り付けができないということで、交換してもらいに行ったとことで、お店の店員さんがが交換部品がきちんと組み立てられるのかどうかを確認するためにポケットから六角レンチを出して組み立て再現をしてくれました。その時に使っていたのが右に紹介するラチェットドライバーでした。これは、三脚の脚部の締め直しに使用するとベストではないかと感じ、購入しました。椅子の組み立ては当然ですが、ラチェット方式のドライバーはくるくる回さないいでサクサク使えます。右回転・左回転もスイッチひとつで変更できますし、何より小さい、カメラバックに入れてもかさばりません。是非、携帯されることをおすすめします。椅子やテーブルのネジが緩んだ時にも使えますよ(^^)
先日ご紹介した三脚と雲台のセット(ブログ:左のタブの「撮影グッズ」2月22日をクリックするとご覧いただけます)ですが、とても軽量で使いやすい三脚と雲台ですが、更にもっと軽いほうがいいというのであれば、カーボン三脚があります。若干、アルミに比べると経年変化で湾曲してきて出し入れが少し悪くなったりしますが、重さには変えられないという方はカーボンがいいですね。
以前の記事やyou tubeの動画でも解説していますが、重さからくる疲労感が作品集中の妨げになるようなら、軽量化を考えるべきです。尚、価格はアルミに比べて割高にはなります。
それと、この三脚の重要なPOINTはワンタッチでローアングル撮影が出来る事よりも、雲台をネジ締め出来るということです。
三脚と雲台の接続部分が緩んでいることでブレるケースは枚挙に暇がありません。
撮影会でも、雲台をどんなに締めてもガタついていると叫んで(^_^;)(シャッターチャンスの時には焦っていますから叫ぶ人が結構います)いる人がいます。
これは、三脚にカメラを付けたまま移動するときにカメラの重さで雲台と三脚を取り付けているネジがカメラの重さで緩むという現象です。もちろん、毎回カメラを外して移動すれば問題は無いと思いますが、まずそんな人はいないに等しい。
もう一つは、もう少し横にカメラを振りたいときに雲台のネジを緩めずに、ちょっとカメラを動かす人がいます。(結構います)
これも緩む原因ですね。Manfrottoやハスキーも雲台固定タイプを使っていると、この微調整(調整とはいいませんが)ができないので使いにくいという人がいます。
ゆるめて微調整してブレるのがいいのか、シッカリ止まるのがいいのかは言うまでもありません。
シッカリと三脚に固定しての雲台ありきです。
尚、以前紹介した自由雲台ですが(再度掲載しておきます)若干問題点もあります。それは、使い込んでくると粘ってくるということです。それもかなり極端に粘る場合もあります。こんな時はグリスを塗ると解決するのですが、純正のグリスは結構塗りにくく、つけすぎるとベタつくので、むしろ一般的な潤滑剤が良いです。簡単ですし、すでに4・5年使っていますが問題は全くありません。本日ペンタイプのものを見つけました。今までのスプレー式だと結構飛び散るので、これがいいですね。(右上にリンク貼っておきます)塗り方のコツは。自由雲台のボールの出ているところに塗って、ボールをクルクルと回してなじませるだけです。そのうちに粘りがウソのように解消されます。ぜひカメラバッグの中に入れておくことをお勧めします。(念の為にビニール袋に入れておくといいです)以上、参考にして快適な写真ライフをお楽しみください。
これからも皆様の役立つ情報を発信していきます。
紹介して欲しいグッズがあれば、遠慮なく当サイト「ホーム」の左下のタブの「お問い合わせ」から御連絡ください。
液晶画面専用のルーペは一度使うと、やみつきになる人が多く、デジタル一眼レフのカメラユーザーの必須アイテムとなってきました。
私自身、最初は再生画面で拡大してピントを確認できますし、ライブビューを使えばピントも合わせるには不自由も感じていないので、あまり興味はなかったのですが、ネットでは便利というレビューが結構あったので、研究のために購入してみました。
しかし、実際に使ってもあまりピンとこなかったというのが最初の印象でした。
ところが、逆光の時にファインダーは真っ白に近くなり、ライブビューを使って液晶画面でピント合わせをしようとしても、目に光が入ってきてどうにもピントがシッカリとは合わせられない。
そんな時に、液晶ルーペを使って撮影するとハッキリ見えるのです。
周辺から余分な光が入り込まずに液晶画面が見えるのでとてもピント合わせが楽になります。この時に液晶ルーペの真価に気づきました。最近では、皆さんにおすすめしてワークショップ(撮影会)メンバーは全員購入して活用しています。
素材がゴムなので液晶画面が傷つきませんし、視度補正も付いているので、シッカリと液晶面に付けてもよく見えます。
安いタイプのものだと視度補正が付いていないこともありますので、とくに老眼の方は浮かさないとピントがハッキリ見えなくなります。これではよけいな光がフード内に入ってしまうので意味が無くなります。動画でご紹介したフジカラーの製品は無くなりましたが、同等品としてUNモニタリングPROをご紹介します。右上にリンクのバナーを張っておきましたので、参考にしてください。
ロベール・ドアノーは二眼レフのローライ
アンリ・カルティエ=ブレッソンはライカに50mm
サラ・ムーンですら、交換レンズは55mmマクロと105mm
ステーブ・ハイエットも同様で2本のレンズしか使っていない。
数が少なければいいものでは無いとはいえ、一様に一流カメラマンは交換レンズが少ない。
ほとんどの理由は、シンプルがいいということ。
過剰な荷物を持って疲弊して、挙句の果てにレンズ交換を面倒臭いというアマチュアカメラマンを数多く見てきた経験から言えることは、写真は機材の多さによって作品の質が向上するのではないということです。
どんなチャンスを逃すまいと用意しているにもかかわらず、結局使う段になって面倒というなら、持ってこないほうが体力を温存できるし、体力に余裕があればシャッターチャンスを逃さず撮影できますし、レンズ交換で悩むこともないですね。
もう一回、写真とは何か、シャッターチャンスとは何かをこの作品集を見て再考して頂ければ幸いです。
皆さんは一脚を使ったことがありますか?
スポーツ番組でカメラマンが巨砲のようなレンズを付けてカメラの下から出ている棒のようなものが一脚です。
三脚の一本だけを使って撮影をするものですね。
もちろん、三脚をバラしたのではなく「一脚」という商品です。
その中で何がいいのか?
という以前に、どういう仕様目的か?ということです。
確かに丈夫でしっかりした一脚のほうがいいのでしょうが、スポーツや鳥を巨大な単レンズで使用するなら、大きくて頑丈な方がいいですが、通常撮影で三脚が使えない場所や、手持ちでは不安なときに補助目的で使いたいという人の場合は、大きさよりも、軽さや使いやすさが、一脚を選ぶときのポイントになります。
気をつけないといけないのは、一脚を選ぶときに雲台を考えずに重さを気にするととんでもないことになります。(雲台は意外に重い)
横位置のみであれば、雲台は必要ありませんが、縦位置も撮りたいとなると横に建物がない限り一脚を安定させることが出来ません。
まさか、他人の肩を借りることも出来ませんしね(^_^;)
とういうことで雲台、しかも自由雲台がいいでしょう。
更に言うなら、速写性を求めるならクイックシュー付きがオススメです。
三脚の時は、クイックシューを勧めないのになぜ?
と思われる方もいると思います。
三脚はシッカリと、長時間でもブレずに撮影するためのものですから、毎回きっちりと締め込む必要があります。
三脚でブレるのは、雲台の取り付けが甘いということが原因になっていることが大半です。
しかし、一脚は速写性です。
イチイチ取り付ける際に、ネジを締め込んでいたらシャッターチャンスを逃してしまいます。
ここが、応用力です。
基本は大切ですが、基本にこだわりすぎてシャッターチャンスを逃すのでは本末転倒です。
補助的な目的で使うなら、この条件を満たしたものがいいでしょう。
ということで、右にオススメの一脚を掲載しておきます。
クリックすると詳細を見れますので、御覧ください。
一気に伸ばして使え、雲台・クイックシューがついている。そして大きめのカメラバックなら収納可能です。
いざという時のためにカメラバックに入れておくのもいいと思います。
最後に、この一脚の伸ばし方締め方は、少々コツが入ります。始めて使う際には、家で何でも練習してからご使用ください。
準備なくして、成功ナシです。
動画の中で撮影したサンプル画像です
撮影会などでよく見かける光景ですが、三脚をほったらかして撮影している人がよくいます。確かにスナップなどでは三脚が面倒になることは分かりますが、風景となれば、そうもいきません。三脚は慣れが必要ですが、なれるまでには相当時間がかかります。このような人にオススメするのは、自由雲台です。
自由雲台は名前の通り自由に動く雲台なので、パン棒タイプのように上下、左右と別々に動かす必要がなく、一気に好きな位置に固定することが出来ます。確かに強度はパン棒ほどはありませんが、以前にもかいたように、問題はカメラが雲台にしっかりと固定されているか否かです。きちっと固定されていれば自由雲台でも、かなりの長時間露光も可能です。
雲台と三脚はネジタイプで取り付けするタイプが多いのですが、それでは、雲台が緩むことがあります。できれば、固定式が理想ですが、現時点ではそのような三脚はハスキー(クイックセット社)ぐらいしかありません。それよりも、自在に使用可能なManfrottoがオススメです。Manfrottoは、雲台と三脚を固定するためのネジが付属してあります。これは国産メーカーには無いかもしれません。
そして、三脚が自在に操作できることも重要です。
締め込み式のリングで三脚を固定するタイプは確かにしっかりと締まりますが、かなり力が必要になります。その点レバー式のほうが便利です。そして、力加減に応じてテンションを変えられる方が便利です。いくらしっかりと締まるレバータイプでもテンションが変えられないとしっかりと締め付けられなくなります。
以上の要件をみたし、さらにローアングルもセンターポールを外さずに設定できる三脚が三脚の使用頻度を高めることになります。
小さい、軽い、丈夫、操作性全てを満足させる組み合わせは右の商品です。
私の作品はほとんどこの三脚で撮影していますし、長時間露光で30秒以上での撮影でもブレることはありません。もちろん、風のある時は、折りたたみの傘も併用しています。
参考にしてください。
ローアングルの詳しい使い方は、以下の動画を御覧ください。
ステップアップリングをご存じでしょうか。
一枚のフィルターがあれば、フィルター径の違うレンズでも使用可能になります。
ちなみにステップダウンリングというものもありますが、これは小さいフィルターを大きいフィルター径のレンズに使用する際に使うもので、広角レンズや標準レンズでは絞りによってケラレ(画面の四隅が黒くなってしまうこと)が生じます。
基本的にはステップアップリングでお持ちのレンズの中で最大径のフィルターに合わせて使用します。
私自身は最大径が77mmなので、全て77mmにステップアップを揃えています。
以前バックの中身を紹介しました。
↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=y9nAgmm4RPU
フードを使わない理由のひとつは、速写性です。
もう一つの理由としてはステップアップリングを使用するとフードが使えない、もしくは使いにくいという理由によるものです。
よって、携帯の傘も必需品となります。
おすすめ商品を右にリンクを貼っておきました。
参考にしてください。
花型フードはカッコイイ、プロっぽい。高級レンズの証。などと思っている人はいませんか。
花形フードは意味があっての形です。それは広角レンズから望遠レンズまで使えるズームレンズの場合に、広角レンズで画面にフードが写らないように工夫した形なのです。
よってカッコつけるためではありません。
そういう意味では望遠側のフードとしては十分とは言いがたいですね。
よって、広角レンズでも望遠レンズでも単レンズのフードは花型ではありません。
ということは、付ける位置が少しでもズレているとフードが写ってしまいます。
フードが写らないように正確な位置に付けることが大切です。
フード同様に広角レンズ側では、フィルターにも気をつけましょう。よくある例が保護フィルターをつけたまま重ねてPLフィルターをつけている人がいます。これは画角によって、フィルターが写ってしまうことがありますから要注意です。
デジタルなら写った跡でわかりますが、フィルムカメラではわかりませんので、絞りを最小絞りまで絞り込んでプレビューボタンを押して、蛍光灯や白い壁など最も明る所で四隅を見てください。
ケラれていると角丸になってみえます。
動画でも紹介しましたが、この作品はシグマのDP1Merrill(35mm換算で、28mm単レンズ装着)というコンパクトカメラでの撮影です。コンパクトカメラ(ミラーレスを含む)は気軽で使いやすいという利点の反面、画質や色再現・階調などを犠牲にしなければならないので、作品制作にはちょっと不向きなカメラが多いのですが、このカメラは一線を画するカメラです。
サイト上でこの作品の画質が十分伝わるかどうか心配ですが、文句なしに素晴らしい質感描写をするカメラです。詳しくは、シグマのサイトをご覧いただければお分かりになると思いますが、最近の作品はこのカメラやSD1Merrillでの撮影がかなり多くなっています。画質にこだわる方にはぜひおすすめしたいカメラです。
シグマのサイトです。(とてもユーザー対応の良いメーカーです)
↓ ↓ ↓
http://www.sigma-photo.co.jp/index.html
しかしながら、デメリットも有ります。
まずはズームレンズではなく、レンズ交換もできない単レンズということです。
28mmだけだと画角が一つで不安だと思う方、そんなことはありません。
ブローニーフィルムを使用するローライフレックスというカメラは、標準レンズのみの二眼レフカメラですが、数々の名作を残しています。
そうです。
まさに、DP1Merrillは現代のローライフレックスと呼ぶにふさわしいかもしれません。標準レンズ版のDP2Merrill、望遠レンズ版のDP3Merrillとまさにローライを彷彿とさせるラインナップです。
そして、処理時間の長さです。撮影終了後、画像確認は少し待たなくてはなりません。それと、バッテリーの持ちも悪く、RAW画像だと40枚程度(画像確認や長時間露光を頻繁にすれば、更に持たなくなります)。よって、予備バッテリー(安価です)は必須です。
つまり、少々扱いが厄介なカメラです。
更に、現時点ではLightroom5.2(Photoshop)でも対応していません。
私は、専用ソフトでTIFFに変換し、再度Lightroomに読み込んで処理しています。
しかし、その圧倒的な画質は一眼デジタルカメラでは得られないものです。
ここまで宣伝のようになってしまいましたが、実は画質と構図はとても密接に関わってくるのです。
つまり、35mmカメラのような画質は動感やシャッターチャンスで作品制作される方に向いていますし、中判カメラや大判カメラのような画質にこだわる方は構図に落ち着きがあったほうが向いています。よって、極端なパースや瞬間を捉えることに不向きですし、そうする必要もありません。
中判カメラ並みの画質の写真を撮りたいが、大きい・重い・高価の3大敬遠している方は、DP1Merrillは、まさにピッタリだと思います。
このところ、撮影システムを軽量化しています。
年齢のせいではありません。
それほど重いものを装備しなくとも十分写真は撮れるのだと、感じたからです。
実際に一眼レフのキャノン6Dからハッセルまで、基本的には、Manfrotto190とスリック自由雲台SBH280という組み合わせの小型三脚でこなしています。
何故この組み合わせにしたかというと、クイックレスポンスと堅牢性を備えた組み合わせだからです。この三脚セットは、私が使っていることもあって、今や写真教室のオフィシャル三脚となっています。
ところが、最近になってクイックセット社のハスキーを使う頻度が高くなってきました。
どうしてか?
高いアングルが必要だからです。
高いアングルで撮影する可能性のあるときは、ハスキーを使って撮影をします。
この作品は、本日新作コーナーで紹介した作品(モノクロ)のカラー版ですが、カメラポジションは2m(三脚を最長にしてエレベーターで更に高くしています)を超えています。
何故、そんな高さが必要かというと、ハイアングルによって里芋の葉の形が綺麗に表現され、葉の中の水滴まで写せるからです。
パースを極端にかけずに、この表現を可能にするにはハイアングルしかありません。
実はハスキー、ローアングルが苦手でさほど低いポジションは使えない。
こんな時はManfrotto190です。
道具に万能は無い、という話でした。
皆さんはカメラにストラップ(カメラを肩から吊るす紐のこと)をつけていると思いますが、どこのメーカーの物をお使いでしょうか?
コンパクトカメラやミラーレスカメラの場合は、かわいい⤴感じのものをつけているかたもいるでしょう。
しかし、一眼レフタイプのストラップは、ほとんどの方はカメラを買った時についているものですね。それも、あまり考えずにつけている方がほとんどです。
確かにほかと比べて買うという商品ではなく、大概はカメラを買った時に付いているストラップを使っています。しかも大胆にメーカーの宣伝になるぐらい大きい字で「NIKON」「CANON」などと印刷されています。これはサービスと見せかけた宣伝媒体ではないかと思うくらいです。
ところで、このサービスストラップは結構肩に食い込むんですよね。更には、首から望遠レンズを付けたカメラをぶら下げていると首の後ろが擦れてしまう。夏などは特にキツイですね。
そこでお勧めなのが、OPTECH プロループストラップです。
詳しい動画が以下のサイトでご覧になれます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
http://optechusa.com/Videos/ProLoopSysConn.html
このストラップの特徴は、肩への負担がかなり軽減されることです。ワイドでスポンジ状のストラップは、類似商品だとカメラが歩くたびに上下する場合がありますが、このストラップはそのようなことがありません。それだけでなく、風の強い日などストラップが舞い上がってしまう時もあります。そんな場合も、ストラップの本体を外して最小サイズに変更もできます。この状態なら、ストラップが風を受けて舞い上がったり、邪魔にもなりません。まるでメーカーの宣伝みたいになりましたが、私は、20年ほど同メーカーのものを使っていますので、皆さんに是非オススメしたい商品のひとつです。
尚、このメーカーのストラップ色々ありますが、一眼レフタイプなら今回紹介したプロループストラップが最も使いやすいので、お間違えなく。
最近はめっきりデジタルでの撮影が多くなったが、時折無性にフィルムカメラで撮りたくなる時がある。
しかも、そのカメラは決まっている。
ご存知、ハッセルブラッドである。
ハッセルブラッドはいうまでもなく、プロ機材の最高峰に位置していたカメラで、現在はフィルムバックをデジタルバックに変えたり、ハッセルブラッドデジタル版のカメラもある。(デジタル版は正方形ではない)
しかし、ハッセルはフィルムがいい。
それは、ファインダーを覗いた時に正方形に見えることのみならず、ボディの質感・巻き上げの感触・シャッター音の全てが感性を刺激してやまないからである。
勿論、写真のスタイルは色々あるが、そのスタイルと空間にマッチしたカメラに出会うことはなかなか無い。
写真の専門学校で初めてニコンのF2フォトミックを使い、コンタックス・MINOLTA・キャノン・ローライ・その他数多くのカメラを使用してきたが、ハッセルブラッド程、肌に合う(感性)にあったカメラは皆無であった。
Zeissレンズのもつ、骨太でありながら繊細さを失わない艷やかで滑らかな描写力が最大の魅力でもあるが、それだけでなく120というフィルムサイズが、レンズの性能を最大限に引き出しうるということも魅力を増している。
良いカメラとの出会いは写真の内容・質を変える。それは、人生をも変えてしまうのではないかと思う。
さて、その使い方としては、マニュアルがベストである。
マニュアルなら、露出計が必要であり、ハッセルに最も合う露出計がペンタックスのデジタルスポットメーターであると断言できる。
なんといっても、この露出計は見やすい。露出計のファインダー内で表示が赤くEV値で表示されるので暗くても、明るくても見やすいのである。
液晶のように暗すぎても明るすぎても見づらくなることはない。
EV値だとシャッタースピードと絞り表示に変えないと分かりにくいと思うだろうが、ハッセルブラッドは、シャッタースピードのリング部分にEV値がオレンジ色で表示されているのである。更に、絞りのリングについているロックボタンを押しながら回転させると指定したEVのままシャッタースピードと絞りの組み合わせを選択できる機構になっている。まさに、マニュアル志向なカメラなのである。(C/CF/CFi)
この説明はハッセルブラッドをもっていないと、よくわからないであろうが、兎に角スピーディなのである。
露出計は光を読むために重要なアイテムで、露出計により作品のイメージが湧くようになる(勿論、経験を必要とはするが…)。
かのアンセル・アダムスが愛用していたツールであることが、分かる逸品である。
※このデジタルスポットは表示がデジタルなだけで、操作は全く従来通りのアナログな露出計であり、ISO感度を変えた時にEV値が変わらないので、ISO100ならそのままのEVで使用可能だが、その他フィルムに使用する際は、EV値に補正が必要になる。その他、ストロボ光が測定できない等あるが、それでもハッセルブラッドのパートナーとして魅力的な露出計であることに違いはない。
三脚は写真撮影にとって欠かせないアイテムの一つである。と同時に、これほど面倒とされるアイテムも少ないのではないだろうか。特に女性は、体力面から大きく重い三脚を敬遠される傾向にある。確かに三脚の理想は、重くて大きくて長いことがカメラを保持する意味で理想的である。しかし、この重さが体力を消耗し、結果として写真を撮る気を失う原因にもなることを考えると、そうもいってはいられない。写真を撮りに行ったのに、三脚を持ってこなければよかった。では、意味が無い。そこで、三脚を小型にして軽量化を図り、できるだけスリムな状態で撮影に集中できれば、これに越したことはない。ただし、三脚はブレを防止するためのアイテムで、三脚を使ってブレていたのでは元も子もなくなる。できるだけ、小さくスリムにしようとすれば、雲台をパン棒タイプを使わずに自由雲台にするという方法もあるが、どうもパン棒タイプの雲台よりも、強度に問題があってブレてしまうことが多いと言われている。
しかしながら、取り付け方次第で自由雲台は、パン棒タイプの雲台に劣らないほどの効果を発揮できる。一般的な付け方はネジを回してカメラを取り付け撮影をするのであるが、実は、ネジを閉めた後が重要で、カメラごとネジの閉まる方向に回して増し締めするのである。これによってカメラのガタつきがなくなり、しっかりとロックされる。カメラは自重があるので、特に自由雲台の場合は、横位置の場合はいいが、縦位置になった時にネジが緩む方向にカメラの重みが加わり、ネジが緩む場合が多い。しかし、増し締めすることで、確実にロックされて緩むことはまず無い。
一般的にブレの原因は、三脚の強度よりも雲台の取り付け方によることが大半であるので、どんなしっかりとした三脚を使用しても、雲台の取り付けが甘いとブレてしまうのだ。なので、どのような種類の三脚を使用しても、雲台の取り付けが最重要ポイントである。
ちなみに、カメラを外すときも重要で、いきなりネジを緩めようとしても固くて外せないので、カメラを緩む方向に回してからネジを緩める。取り付けの時のカメラの回し方も重要でカメラを回してロックされたら、それ以上締め込まないことが肝心である。あまりキツく締め込むとネジをなめてしまうことにもなるので注意が必要である。何事も過ぎたるは及ばざるが如しである。
皆さんはカメラのプレビューボタン(絞込みボタン)の存在をご存知だろうか。写真は、絞りとシャッタースピードの組み合わせがとても重要になるが、絞りを決定する要素は何か?と聞かれたら、ほとんどの人がピントの深さ(被写界深度)と答える。そして、ピントは手前から奥まで全てにピントがあっている方がいいので、できるだけ絞って撮影するほうがいい、と思っている。しかし、ピントの深さはレンズの焦点距離(レンズのmm数)によって決まる。すなわち広角レンズほど被写体深度が深く、望遠レンズの倍率が増えるほど被写体深度は浅くなる。さらに、距離にも関係してきて撮りたい対象物からカメラまでの距離が近くなるほど、ピントはわずかにしか合わなくなり、距離が離れるほどピントは全体にあってくる。
被写界深度は、ピントを合わせた距離と、レンズの焦点距離から理論的にピントの合う範囲を導く出すことは可能であるが、実際の撮影現場でいちいち計算する人もいないし、する意味もない。よって、大概は適当に決めているというのが実情である。よく、撮影会などで質問されるのは、絞りはいくつにしたほうがいいですか?という質問である。風景などであれば、絞りは11~16程度が妥当ということになるが、これではあまりにも主体性がない。
写真を決定づける大切な要素は、自己表現力であり、撮影から仕上げに関してのイメージを持って撮影することこそが写真である。ということになれば、絞りとは作品の根幹に関わる問題でもあるわけだ。
そこで、大切になるのは被写界深度ということになる。被写界深度は作品を決定する際の重要なファクターであり、徒や疎かにできないのである。その意味でプレビューボタンは撮影者にとって重要な機能といえる。その証拠に、これだけ進化した時代のカメラにも、そのボタンはついている。(写真の赤い矢印)元々、現在の一眼レフのように開放測光(絞りを絞っても暗くならずに絞り開放のままピント合わせができるシステム)ではなかった時代は、常にプレビューボタンを押している状態だった訳で、絞りの具合を必ず確認して撮影していたのである。この絞り込んだ状態で、ピントの合う範囲を確認して、撮影することが、仕上がりの写真のイメージを作ることにつながる。もっとも、実際に使ってみると暗くてイメージがわかりにくいという方が大半であるが…
そこで、これよりコツを伝授したいと思う。まず、ファインダー全体を見ないことである。絞りを決定する要素といえば、どこからどこまで合っているか、ということであるから、手前から奥までの合わせたい距離の1/3程度の位置にピントを合わせて(手動でピントを合わせる)、プレビューボタンを押して、奥の合わせたい位置を一点凝視するのである。これは、PLフィルターと同様である。PLフィルターも反射を除去したい場所を一点凝視してフィルター枠を回転させる。これにより、ただ暗くなってしまい効果がわからないということはなくなる。更に、デジタルカメラの方は、ライブビュー映像を見ながら絞込みボタンを押すとより分かりやすい。ただし、これは慣れるまでで、ファインダーを覗いた状態で行うことが理想的である。なぜなら、撮影時にファインダーから目を離して操作をするとなると、撮影の集中度が散漫になりファインダーを覗いた瞬間のイメージから遠のくからである。
最後に、写真は手前がボケているとシャープ感を感じないので1/3にピントをあわせても手前があっていない場合は、手前がボケない程度にピントを手前側に合わせることも重要な写真の秘訣である。
夜間撮影の必需品といえば、懐中電灯だが、なかなかいい物が無く苦労している方が多い。通常のタイプの懐中電灯は片手が塞がってしまうので、口にくわえながら作業している人が多く、結構苦労している。実際左右に動いて思った場所を照らすことが出来ないこともあるし、油断するとヨダレが垂れるし、衛生上もどうかと思う。
頭につけるタイプは両手がフリーになるので利用している人が多い。確かに登山のように歩く時だけなら便利かもしれないが、撮影の準備になると照射位置が手元より先になって、これまた使いづらい。それだけでなく、撮影地では照射角度が先にあるので、準備中や撮影中の人の邪魔にもなる。夜間もしくは早朝の暗い時間で撮影する場合は、余分なライトの明かりは、ハレーションやゴーストの原因にもなるので注意が必要だ。他の人の迷惑にならずに作業をしたいものである。
そこでお勧めは、ネックタイプのLEDライトである。両手が自由になることと、照射位置が手元を照らすので他の撮影者の邪魔にもなりにくく、明るさも十分あるので、写真撮影には最も適している。特にPanasonic(パナソニック) LEDネックライト BF-AF10Pは色も豊富で価格も1500円程度。利用価値からするとリーズナブルといえる。
色に関しては年配の方は、派手な色を敬遠する傾向にあるが、これは明るい色をお勧めする。暗い場所での作業になるので、ライトを探す時に、明るい色なら探しやすという理由だ。勿論、予め首にかけておけば問題は無いが…
交換電池もCR2032なので、100円ショプでも売っている。余談になるが、ストロボに使用する単三アルカリ電池も100円ショップがオススメ。100円ショップの電池は漏電しやすいとか、電圧が低いなどという方もいるが、実のところ製造は大手の電池メーカー製で、全く問題はない。
雨の日の撮影の対策グッズといえば、レインウェアや傘などが一般的だが、更に欠かせないグッズとしてブロアーがある。ブロアーは通常の撮影でも、レンズの交換時にレンズのフロントやリヤ部のゴミを吹き飛ばしたり、フィルム交換時にカメラ内のゴミを吹き飛ばすために使用することが一般的だが、雨の日のレンズに付着した水滴を取り除くために使用すると意外なほど効果がある。
雨の日は撮影時に気が付かないことも多いが、プリントしてみると雨天時の撮影した画像は水滴が付いていることが多い。特に広角レンズは被写界深度が深いゆえに、より水滴が目立ってしまう。よく見かける光景であるが、レンズに付いた水滴をクロスやティッシュペーパーなどで拭く撮影者がいるが、これはレンズに拭きムラが残り画質を著しく劣化させてしまう。そこで、撮影直前にレンズについた水滴をブロアーで吹き飛ばして撮影するのである。
具体的な実践のコツは、中央より放射状にブロアーで水滴を移動させて、レンズの外枠から外へと飛ばしてしまうように風を送る方法である。放射状にブロアーで風を送らないと水滴が左右に移動するだけになってしまうので、中央から外へ外へと水滴を移動させるようにすると良い。外枠近くにある水滴は撮影にはさほど支障がないので、是非この方法を実践して水滴対策をしてほしい。以上の話は広角レンズで特に効果的である。なぜなら広角レンズは、フードが小さく傘などで雨を遮っていても水滴がつくことが多い。しかし、望遠レンズは、フードが大きいので水滴は付着しにくい。よって、雨天撮影時の望遠レンズは、フード使用が第一。それでも水滴が付着したらブロアーということになる。
レンズ保護フィルターも、最近では撥水+防汚コートしたレンズ保護フィルターがマルミやケンコーから出ているので、これらのフィルターを使用すると水滴を吹き飛ばし易くなる。ただし、水滴が全く付着しないフィルターはないので、必ずレンズに水滴が付いているかどうかを確認してから撮影する習慣を身につけていただきたい。
傘のイメージといえば、雨。
しかし、写真に関しては、それだけではない。その利用方法は実に多彩である。上図を見ていただければ分かる通り、レンズフードや背景紙、風防にもなる。これほど便利な撮影用品はない。
まず、レンズフードの補助利用である。レンズ内に入る不要な光をカットすることがレンズフードの目的であるが、実際の撮影では役に立たない場合がある。それは、レンズフードが画角のギリギリまでしか光をカットできないことにある。実際の写真を見ていただければ分かる通り、レンズから離した位置で光をカットことによって、レンズフードで対応しきれない不要な光をカットできる。ただし、画面の中に傘が写り込んでしまうこともあるので十分注意が必要。
そして、ストロボを使用する際の背景処理に使用できる。この時、ストロボが傘に当たらないように、被写体から少し離した位置に置くか、ストロボの角度を調整することで、背景を黒く表現できる。ストロボの光量は、日中の露出よりも強くすることで、背景との露出差ができて完全な黒バックになる。逆に、光が強すぎでコントラストが強くなってしまう状況では、日陰をつくってコントラストを弱めることにも使用できる。
最後に、ブレ防止のための風防活用。実際に活用すると驚くほど効果が高い。特に、長時間露光の場合は、さほど風が強くなても傘の使用をお勧めする。
このようにメリットいっぱいの傘であるから、ぜひ携行していただきたい。