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記事内容により重複している場合もあります。

おすすめコマフォト2019/8号

皆さんはコマフォト(コマーシャルフォト)という雑誌をご存知でしょうか。

大きな書店にはありますが、あまり一般的ではないのでご存じない方もいると思いますが、私が学生時代は毎月目を通していた雑誌です。

ということは40年以上続いている雑誌ですね〜(笑)

もちろん、広告関連の写真雑誌ですが、この雑誌の印刷のクオリティは半端なく美しい。

当時は、家庭画報とコマーシャルフォトは印刷のクオリティの高さから広告写真家を目指す生徒は必ずチェックしていました。

専門的な内容ですから毎月購読する必要はないでしょうが、面白い特集記事があったのでご紹介します。

それは、「白バックの極意」です。

ライティングに興味のある方は、この本は面白くおすすめです。

使っている機材はかなり高価なものを使っていますが、一般的なストロボでも十分活用できますし、ハレ切りや、黒幕などの置き方なども図説されています。

スティル・ライフイメージング(98頁)では、スプラッシュ(水しぶき)撮影の舞台裏も紹介されています。

プロの現場を見ることのできる機会はないでしょうから、参考になると思いますよ。

あとは、この本でイメージして少ない機材でどうするかを考えるのも楽しいですね。

ちなみに、記事の中にあるHMIとは定常光ライティングできる装置のことで、太陽光発電ように明る光を当てることができるかなり高価な設備なので、貸しスタジオでなければ使用することは出来ません。(ストロボだけでなくこういう設備も増えてきたんですね〜)

 


ストラップはニコンがおすすめ

ストラップといえばニコン。

カメラが大型化する前はストラップはニコンを使っていました。

今なら、ミラーレスにちょうどいいサイズのストラップだと思います。

もちろん、一眼でも使えますが…

商品名はニコンAN4B

この商品、記憶にあるだけでも35年前からありましたから、相当歴史のあるロングセラー商品です。

一度使うと、癖になるほどしなやかで丈夫で素晴らしいストラップです。

ミラーレス一眼の方には是非オススメしたいです。

なお、ストラップ取付金具が、今回のような形状をしていないカメラをお持ちの方も

ナスカンを使えば問題なく使えます。

動画も作成しましたので合わせてご覧ください。

 


ストラップ取付金具が合わないときは三角リングを使えば取付可能です。


安くて使えるストロボ

安くて簡単に使えるストロボはこれですね。

なかなか使い勝手の良いストロボです。

教室の受講生は、ほぼこのストロボを購入しました。

まずは、価格ですね。6000円以下というと保護フィルター並みの価格

しかも、ワイヤレス。

マニュアル専用ですが、クリエイティブなストロボライティングはAUTOを使わないので必要なしですね。

マニュアル専用のストロボなので、AUTO接点がないのでホットシューの形状が一般的なタイプであればメーカー問わず使えます。

本当に便利です。

更に、スレーブ機能もついていますし、パワーレシオも1/128まで可能ですから、スレーブ専用にも、またはメインにも使えます。

若干、この価格ですが耐久性は気になるところですが…

使用頻度を考えればコスパ最高と言えます。

欠点を上げるとすれば、少し大きいことぐらいです。

しかし、重さは大きさの割に軽いです。

初心者から、上級者まで使えると思いますよ。

 

マニュアルストロボだと難しく感じるかもしれませんが、デジタルカメラなら結果がわかりますから、明るければパワーレシオを落とせばいいし、暗ければISO感度を上げれば対応できますから問題ないと思います。

コードを使わずストロボをカメラから離して使えるのも魅力の一つですね。

 


可変NDフィルター

NDフィルターと言えば、最近は高濃度なND1000、ハーフNDフィルターなど特殊なNDフィルターが注目を集めていますが、ここに来て一気に人気が加速してきたのが可変のNDフィルターです。

キャノンのミラーレスで発売されるレンズアダプターにも可変NDフィルター内蔵バージョンがありますね。

以前に自分自身でも可変NDを使ったり、他人の作品も見たことがありますが、2万円する可変NDフィルターでも、X状のムラがでたり、画質の劣化が激しく、到底使える代物ではありませんでした。

色被りもかなりしていました。(ご紹介したフィルターも商品の性質上若干の色被りはあります。)

現在では、それから数年たっていますし、またいろいろな商品ができていますが、今回ご紹介する可変NDフィルターは、なかなかのスグレモノでしたので、このブログで紹介します。

それはK&F conceptの可変NDフィルターです。

今回の商品は、この下に添付したYouTube公開動画「可変NDフィルター」を使ったものです。まずは動画をご覧ください。

 

尚、注意が必要なのは、このメーカーの可変NDフィルターは他にもあります。誤注文をしないように、右の商品リンクのページからご注文ください。

 

注文に際しては、お使いになるフィルター径に合わせてご購入ください。

尚、フィルター径がわからない方はレンズキャップの裏にフィルター径が記載されています。

なによりも、国内メーカーの可変NDフィルターは高価すぎるので、比較的安価で性能の良いものをお求めであれば、お勧めできる商品です。

 


クリエイティブに使えるストロボとは

最近のストロボ市場は価格が異常とも言えるほど安くなってきましたね。

これは中国製の製品が多く出回っていることもありますが、今まで2万円相当する商品でしたが、今では3,199円というストロボまであります。しかも驚いたことに純正ストロボと同じようなオート機能をもたせたストロボです。

今回皆様に紹介するストロボはそれとは全く異なるジャンルのストロボです。

まず、ストロボはマニュアルが基本です。

これは私のYou Tube動画をご覧になっている方はお分かりだと思いますが、ストロボはオートだと一般的なストロボにはいいのですが、クリエイティブな使い方をしようとする実に不便です。ではクリエイティブとは何かということですが、日中シンクロ疑似夜景や多重露光での多灯ライティング等です。

もちろん、花を白バックで撮影する。黒バックで撮影するときに光の量を自在にコントロールできるマニュアルストロボは光量を指定できるのでとても便利になります。

マニュアルといえば、パワーレシオですが、光量を1/2 1/4 1/8 1/16 1/32 1/64 1/128とコントロールすることで絞りや距離に合わせた光を当てることができます。

ところが、ほとんどのストロボは、この設定はデジタル表示によって奥にしまい込まれています。つまり、呼び出して使う必要があるのです。

もう一つは大きさです。

ストロボはかなり大きくなり、バックに入れるにしてもレンズ一本分近く容量を取りますから、使用頻度を考えると持ち運びすることが、面倒になりがちです。

そこで、今回ご紹介するニッシンというメーカーのストロボですが、以上の2点を考慮に入れると理想的なストロボになります。

先ずはマニュアルはダイヤル表示ですから、簡単に設定できます。

更に大きさ、この点でも通常のストロボの半分程度、当然重さも軽くなります。

以上の点を考慮に入れるとマニュアルを基本にする使い方なら最も素晴らしいストロボと言えますね。

メーカーも日本製で安心ですし、歴史もあるメーカーです。

尚、ストロボは延長コードをセットすることで利用価値が高まりますから、ぜひ延長コードも同時に揃えてください。

 

大きさの比較で見てもこのサイズは魅力的です。

しかも決して発光量も少なくありません。通常のストロボと同じです。

商品リンクは上段がキャノン用

下段はニコン用ですが、他メーカーも用意されています。

ニッシンデジタルi40で検索すると出てきます。

アマゾンで購入できます。

尚、オフカメラシューコード(延長コード)はメーカーごとに違いますので、よく確認してからご購入ください。

価格も長さで違います。

少し離して使える3.6mのほうがいいです。

通常、1.8m程度のものが多いのですが、かなり無理して引っ張ってということなので、実際にはあまり離せませんし、うかつに引っ張ると三脚に設置しているカメラごと倒す可能性もあります。

実際に、何度か目撃しています。

注)アマゾンの商品リンクページにニコンの記載がありましたが、ミノルタ用の商品ページになっておりました。

訂正してニコンの延長コードを添付しました。(7月15日修正済み)

ご迷惑をおかけしました。

 

 

 


ストロボクリーニング

6月29日のYouTube公開動画で紹介してるストロボ接点のクリーニング商品は、こちらをクリックするとご覧いただけます。

エタノールは無水エタノールを使用しますが、レンズの接点やボディクリーニング等に使えるので安くて便利です。

ホーザンのZ76容器は、気密性が高くワンプッシュで適量出てきますので使いやすく重宝しますよ。

この下にも動画を添付しておきますので、ぜひご覧ください。

 

 


フィルムカメラで露出を極める

今回のYouTube動画で説明しているLOMOの二眼レフカメラは、こちらから詳細を確認できます。

フルマニュアルのカメラで撮影をしていると、これが写真なんだな~と感じますよ。

暗いファインダーや、巻き上げも手動で、シャッターチャージも自動ではありませんが、それだけに一枚の写真の重みも感じます。

動画では、解説していませんが、このカメラはブローニーフィルムには珍しく、巻き戻しも出来ます。

多重露光は簡単で、シャッターチャージするだけで巻き上げなければ何枚でも多重露光は可能です。

二眼レフは接写は出来ませんが、クローズアップレンズで撮影することは可能です。ただし、パララックスといって、覗くレンズと撮るレンズが違うのでズレがでます。

いろいろとテストしてみるのも面白いです。

レンズフィルター径が記載されていないようなので、こちらに記載しておきますが、撮影用は40.5mmです。

覗くレンズは、かなり小さいし覗くだけのものですからフィルターは不要だと思います。詳しく知りたい方はLOMOにお問い合せください。

 

画像をクリックするとLOMO商品ページをご覧いただけます。
画像をクリックするとLOMO商品ページをご覧いただけます。

今日は写真の日です。改めて写真について考えてみましょう。

ニエプスが設計図を引き、ダゲールが組み立てて、遠近法の確立をするために出来たカメラ・オブスキュラを化学作用で定着させる光を描く機械(カメラの語源はここからきています)が、1839年8月19日、つまり、今日から177年前の今日に天文学者で代議士でも合ったアルゴーによって、フランス学士院で開催された科学アカデミーと芸術アカデミーの合同会議の席上で写真術(Photograph)を詳細に発表されました。

この日を記念して、世界的な写真の日となっています。

 

ちなみに、日本の写真の日は6月1日ですが、これは日本写真協会が定めた「写真の日」で、上野彦馬が1841年6月1日、日本で初めて写真を撮影した日と言うことで、日本写真協会が制定したそうです。

 

この発表を聞いて、パリの歴史画家ポール・ドラローシェは「これで明日から絵画は死んだ」といったそうです。それほど写真は絵画の世界に衝撃を与えたのです。

 

そして、現在デジタルカメラとPhotoshopという画像処理ソフトが出現した時に「フィルムは死んだ」と言ったカメラマンがいたそうです。

 

現在、自由に画像処理できる簡単便利なソフトが生まれてきて、紙媒体からインターネットを通じて誰でも簡単に写真を発表する機会が増えています。

 

今まで写真家が作品を発表する方法といえば、写真集や個展などでしたが、現在ではインターネットを通じて、個展や写真集の販売数を軽く上回るだけの人に写真を見てもらえる時代がきました。

これを良しとするか否かは結論付けられませんが、粗製濫造も多く、写真の質の低下を危惧する声は多くなっています。

 

今一度、考えるべきことは、写真は何のためにあるのか、誰のためにあるのかです。

 

記録することが写真の目的ではありましたが、現在ではそれだけでなく、コンテンポラリーアートとしての「写真」が認知されてきています。

 

その結果として、アンドレアス・グルスキーやピーター・リクのように3億円・7億を超える価格でオークションで取引される写真もあるのです。

これらは、作品としての価値が認められているという証ですね。

他にも、多くの写真家(アーティスト)が億単位の取引がされています。

これらは、フィルムやデジタルによらず世界的な評価を得ています。

絵画においても、ドラローシェの心配をよそにもちろん高額な評価を得ている作品は沢山あります。

 

これらが生き残る、というよりより高く評価されてるのは何故でしょうか。

 

それは、作品にエネルギーが感じられるからです。

 

抽象的で良くわからない絵画であっても、写真であってもそこにエネルギーを感じるから人は評価をしているので、単純に造形的な美しさだけではありません。

つまり、このエネルギーを感じる作品というのは作者の思い(氣と言ってもいいでしょう)が作品を目の前にすると感じるものなのです。

 

これらを感じさせる作品とは、単純なソフトでは感じることは出来ません。

作者のエネルギーはそのプロセスを通じて発せられるものなので、既存のソフトや簡単便利機能で撮った作品には感じることが出来ないのです。

簡単便利な写真の世界から、本当の写真とは何か、この機会に考えてみることが大切ですね。

 

なにかで聞いたことがあります。

 

全ての答えは自分の中にある。

 

写真とは何か、本日は内省検討するいい機会です。

 

写真上達の秘訣

写真を趣味とする人なら誰でも考えるのは、簡単便利でうまくいく方法は無いのか?

だと思います。

そんな方法があるなら、是非知ってみたい。

そういう方も多いと思いますが…

実は、あるんです。

でも、教えてくれる人は殆どいません。

何故でしょうか?

教えるにも、そのことに気づいていない人が多いからです。

 

写真の講師(皆さんの声を多く聞ける立場なので)をしていて、気付きました。

飛躍的に作品が上達する人と、ある程度上達してから完全に進歩が止まってしまう人。

コンテストに数多く入賞しているにもかかわらず、常に悩んでいる人。

実は、写真コンテスト応募が写真のライフスタイルになっている人の全てと言っていいでしょう。

なぜなら、大きな賞を取ると次回はそれ以下では納得できません。

ましてや、後輩が自分よりも上位の賞を受賞したら、自分の価値が下がったと感じてしまう。そう感じないとしても、焦りや苛々が募ります。

趣味なのに、なんでそんなに苦しむ必要があるのでしょうか。

 

一方、好きでやっているのだから上手くならなくても良いんだ。楽しめればいいので、コンテストにも応募しないし、サークルや教室に参加しても進歩向上を目指すこと無く、シャッターを切っているだけという人も少なからずいます。

 

もちろん、趣味ですから自由ではありますけど…

本当に、それでいいと思いますか?

それで趣味といえるのでしょうか?

 

皆さんは、三昧(ざんまい)という言葉をご存知でしょうか。

知っているかというのは、字面の意味を知っているのかということではなく、実践をしているか、身体に染みいるほどに意味を体感しているかということです。

 

三昧とは一心不乱にその事をすること。

一心不乱とは、一つの事に集中して、他の事のために心の乱れることがないこと。

一方、道楽とは、本人の品位を損ね、自堕落になったり、他人に迷惑をかけたり、家庭環境を破綻させたりするおそれのあるものも含まれる。という言葉もあります。

ということで、趣味の中にはこの2種類があります。

写真を趣味とするならば、やはり写真道楽ではなく、写真三昧のほうが良いですね。

 

私の知人が、このような名言をいいました。

仕事を極めようとすると趣味のようになり、趣味を極めようとすると仕事のようになる。

この言葉を聞いた時に、至言だと感じました。

 

前置きが長くなりましたが、写真を趣味として三昧の境地、もしくは、その境地目指している方がこのブログの読者だと思いますので、秘訣を公開します。

それは、構成学を学ぶことです。

 

写真の構成、構図とは何か、造形デザインを意識して学ぶことです。

現在の写真は、バウハウスデザインの流れをくむ写真家が多く輩出しています。

アンドレアス・グルスキー、石元泰博、杉本博司(敬称略)など、多くの写真家がバウハウスの影響を受けています。

写真を構成する要素やデザインとは何かを知らずして、写真の効果的な構図を捉えることができるでしょうか。

単純に、三分割法や、S字構図、黄金分割程度の知識で、構図の意味がわかるでしょうか。

 

 

目の前の状況から、一瞬の判断をして撮影をしなければチャンスを逃してしまう写真なのに、じっくり観察して分割を意識するだけでいいのでしょうか、そもそも構図のバランスが良くても被写体としてイマイチなものをねらって、三分割構図にしたら作品としての価値があると思いますか。

今一度、構図とは構成とは何かを、構成学から学んでみましょう。

 

そのためには、名作と言われる写真を見ることです。

一流の作品を見ることが大切です。

そして、構成に関する知識と見識をもつ指導者のもとで学ぶことが大切ですね。

 

情報は、その多さに価値があるのではなく、意味のある情報のみを得てこそ情報の価値がでます。ネットは多くの情報を得ることはできますが、まさに玉石混淆です。

正しい価値を見極めるには、そのための知識が必要になります。

丁度、カメラの説明書を読んでも、そもそもカメラのことをよく知らない人が読んでも意味不明なのと同じですね。

 

コンテストに合成はあり?それともなし?

Web講座メンバーの方よりこんな記事を送っていただきました。

↓ ↓ ↓

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1601/31/news029.html

 

問題の論点よりも、大喜利状態が結構笑えましたが…

さすがにフェイスブックだなという気がしました。

 

それはともかく、

現在の写真コンテストで、合成禁止はかなり厳しいとは思いますね。

仮に禁止にしても、本当に見抜ける人が何人いるでしょうか?

 

今回の受賞作品は分かりやすく合成という感じだったのですぐにバレたのでしょうが、本当に真剣に合成されたら殆どわかりません。(今回は応募した人が謝罪したそうですが…)

一般のコンテストでそれだけのスキルがないからわかりますが、今後のソフトの開発レベルを考えると全くの素人がやってもわからなくなる可能性も出てきます。

 

そうなると、それを解析する機械が必要になりますね。

 

確かに、未だに合成不可というコンテストは結構あります。

私の審査した経験のあるコンストではこれとは逆のケースがありました。

 

合成だとリークされて、受賞取り消しになった例です。

入賞後に、同じ所属するグループの人からリークされて審査をしなおしてみたら、確かに修正しているということで、受賞取り消しになりました。怖ろしいですね。

 

その作品を見せていただきましたが、はっきりといえますが、修正はしていませんでした

修正したと思われる部分を聞いて確認をしてみましたが、やはり修正はしていませんでした。

 

大袈裟に言うなら冤罪です。

 

その時の審査員は、デジタルをよく知らないフィルムカメラの先生だったそうです。

 

先ず、第一に合成か否かを問題にしだすと、審査時間が相当かかりますし、見抜けないと審査員の目が疑われます。

 

もちろん、

報道写真コンテストは濃度等のレタッチも禁止です。

芸術性を問うているのではなくその瞬間が重要ですから当然といえば当然ですね。

 

合成に関しては、どこまでを合成というのでしょうか?

例えば、フィルムでも多重露光で撮影したら、1枚の写真ではないので、合成?

レタッチで明るさを調整するのも合成に当たるのかもと言って、ビクビクしている人もいます。

これは、修正ではありません。

第一、これを修正というとフィルム時代からプロカメラマンは殆ど修正しています。

 

例えば、ヤラセだったどうですか?

ヤラセかどうかを見分けられますか?

Coffeeをひっくり返した瞬間を撮影した写真があったとしたら、それは偶然かヤラセか分かりますか?

 

一々、これらのことに目くじらを立てるよりも、審美性や作品の持つ内容やイメージに注目して審査をすればいいのではないでしょうか?

 

そういう意味では、写真のコンテストも華道家や書道家、美術評論家や造形家など様々なジャンルの人が審査したほうがいいのではないでしょうか。

審美眼のある人達を応募終了後に、ランダムに集めて審査することが写真の最もいい審査法な気がします。

 

ランダムでないと、事前に順位がある程度決まってしまう可能性がありますからね。

この意味わかりますよね。(^o^)

 

 

オススメです。便利なキャプチャソフト

スクリーンショットに手間取っている方に、朗報です。

その名はSnagit(スナグイット)。

WindowsにもSnipping tool のような無料のソフトもありますが、Snagitは有料なだけに、高機能で簡単です。(Macは英語版のみなので、バンドルされているQuickTimeが便利です)

現在、私がYouTubeの解説動画で使用しているソフトは、テックスミス社のCamtasia studioですが、とても使いやすい動画ソフトです。以前より、テックスミスのサイトには他のソフトがありましたが、余り興味もなかったので見逃していました。

ところが、あるきっかけでSnagitの評判を見てみると、かなりの高評価でした。

現在、購入し使用していますが、かなりの優れものです。添削などでもフル活用しています。

スクリーンショットのみならず、動画でキャプチャもできます。

Snagitなら、画面を撮影&文字や加えてメール送信まで一度で可能です。

これほどの機能がついて、今ならアマゾンで5,000円を切った値段。

しかも、テックスミスはサポートが迅速で丁寧です。

わからないことは質問すると、とても丁寧に教えてくれます。

殆ど直感的操作できるので、質問することは無いかもしれませんが、サポートが万全だと安心できますね。

オススメです。

最近、無料のダウンロードページがありますが、違法ですのでダウンロードしないで下さいね。ダウンロードすることも犯罪です。

 


NiSiのフィルター

久しぶりのいい商品がでました。

ハーフNDフィルターは、Leeが最高峰でしたが樹脂製なので光源の状態によって少し色がかぶる時がありましたが、色かぶりをしないという謳い文句があるハーフNDがでました。

サイトのコメントを見てもかなりの評判ですが、実際に使用した感じは確かに高級感がありました。

樹脂製のフィルターフォルダーがほとんどなのですが、この商品はアルミ削りだして耐久性を向上させていますし、薄型でフィルター経は82ミリが基準サイズです。よって、100mmなのでLeeフィルターと互換性があり、アダプターをNiSiにしてLeeのフィルターも使用可能で、逆も可能です。

商品ページをリンクしましたが、フィルターホルダーセットは77mm・72mm・67mmのアダプターが付属しているので使用レンズに対応すればアダプターリングを別購入する必要がありません。更に、PLフィルターも付いているので、かなり割安感があります。とはいえ、19000円近いので安いとはいえませんが…

更に、フィルターは樹脂製ではなく、ガラス製なので樹脂製よりも透過度が高いです。これも19000円近くするので合計で4万弱になり決して安い買い物ではありませんが、購入する値打ちのある商品であることには間違いがありません。

使用した感想を言えば、アダプターリングとフィルターホルダーの取り付け部分が少ないので取り付け時に注意が必要なことぐらいです。購入して使用する際には、十分にご自宅で取り付け方がスムーズにいくように練習することをお勧めします。

当然ですが、フィルターも大型でガラスということなので破損の可能性が高くなりますので落下の危険性のない低い位置でフィルターを取り付けてからアダプターリングに装着するようにしましょう。

フィルターホルダーやフィターケースも革製の立派なケースが付属していますが、枚数が多くなった時にはLoweproのケースがクッションも入っていて使いやすいので、チェックしてみてください。


ストロボのアクセサリーについて

これから梅雨に入り、撮影に向かないと敬遠する方も多いのですが、実はこの時期は被写体が豊富です。紫陽花やツツジ等、被写体には事欠かないので、ぜひ積極的に撮影に出かけましょう。

同時に雨で外出できない時には、ご自宅をスタジオにして花の撮影をしてみましょう。

花の撮影といえば、ストロボですが、ダイレクトに光を当てて撮影をしてもいい作品にはなりません。

ストロボライティングは、ディフューズやバウンス等撮影方法が色々ありますので、是非色々と挑戦してみましょう。

とても美しい作品が撮れます。

今回は撮影に役立つ道具を動画でご紹介します。

以前ブログで紹介した物もありますので、そちらのブログと今回のブログを御覧いただけると参考にしていただけると思います。

5月19日のブログにも紹介しております。


クリエイティブな撮影にはマニュアルがお勧め

写真講座や撮影会でストロボを指導する機会がありますが、露出以上に難儀するのはストロボですね。

まず、メーカーによって使い方が違う。

使い方の方法も違う。

高機能なワイヤレス機能はスナップなどで人物撮影するときは良いのですが、花の撮影などでスタジオライティングなどクリエイティブな使い方となると真っ白くなったり、効果が弱くて調整の方法が分からなくてイライラします。

何故でしょうか。

ストロボは光が見えないので、どう写るのか写ってみなければわからないからですね。

確かにデジタルなら結果はでますが、その結果を踏まえてどうしたら良いかが、又よくわからない。

そこで、完全にマニュアルで撮影することをお勧めします。

これは、メーカー側にも問題がありますね。自動化して全て純正アクセサリーでしか高機能な撮影が出来ないようにできているストロボを見ると、どうせ素人はわからないんだからオートで撮影しろと言っているような感じがします。

言い過ぎかもしれませんが、マニュアルで撮影する際の、シンプルなアクセサリーは一切なく、全てオートや高機能なアクセサリーばかりです。赤外線やワイヤレスは結構ですが、最もシンプルに使えるアクセサリーがないのは商業主義の権化のような気がします。

そして、アマチュアはマニュアルは使えないだろうと発想されて製造されているとしか思えないマニュアル設定の複雑さ等考えると、メーカーの製造者はオート以外に自社製品のストロボを使ったことは無いのではないかと思うほどです。

ちなみに、私自身はストロボはマニュアルでしか使ったことが無いので、純正ストロボは使用したことがありません。

パナソニックのPE36Sのような名機を作ったパナソニックもストロボ事業を撤退しました。本当に残念です。

これは、ひとえにアマチュアがストロボを敬遠したことにも要因があります。ストロボ普及率が高く、アマチュアのストロボ使いのスキルが高ければ、PE36Sは製造中止にはならなかったと思います。

今回、Web講座の方より情報を頂きました。少し高いですがニッシンデジタルユニバーサルシューコードです。純正ストロボにも対応しているだけでなく延長コードでの接続をしないので発光も安定して便利だと思います。

マニュアル専用で使用するならホットシューアダプターとプロフェッショナル延長コードでも十分可能です。

ちなみに、X接点のないカメラはホットシューアダプターをカメラのホットシュー部分とストロボに装着する必要があるのでホットシューアダプターを2つ購入する必要があります。

この点に関してはX接点があっても2つ使ったほうがいいとも言えます。何故ならホットシューアダプターを使ったほうがカメラの頭にスッとつけるだけでストロボが使えるので便利だからです。

延長コードはミニカム シンクロ コンパー.コンパーコード 3Mがいいでしょう。(アマゾンでは扱っていないようなのでヨドバシドットコムで購入してください)

尚、ストロボが時々発光しないというトラブルはシンクロコードが緩んだことが原因です。堀内カラーから発売されているスタジオ用のテープで緩まないようにテープで止めましょう。HCL35963[パーマセルテープ(黒)]がオススメします。

べたつかず、ノリ跡が残らない、接着力もあります。1000円以上しますが、それだけの価値はあります。



花のストロボ撮影に背景にお勧め。

安い・軽い・綺麗


延長コードをシッカリ止めたい方は堀内カラーの

HCL35963[パーマセルテープ(黒)](ヨドバシ・ドット・コム)


ホットシューアダプターをつなぐ延長コードはミニカム シンクロ コンパー.コンパーコード 3M(ヨドバシ・ドット・コム)



写真家が望んでいたHDRが登場!

今回発売されたLightroomCC2015(Lightroom6)は様々な改良が施されていますが、中でもHDR処理は、今までの概念を一新した写真家が望む本来のHDRを実現するソフトです。このソフトによって、写真家が望む本当に表現したい領域にまた一歩近づきました。まずは、動画をご覧いただき、素晴らしい機能を是非実践してみてください。デジタルは効果的なソフトと仕上げのスキルが合致した時に写真仕上げの表現力が向上します。是非お試しください。

便利なキャプチャソフト

スクリーンショットに手間取っている方に、朗報です。

その名はSnagit(スナグイット)。

簡単便利で高機能、しかも安い。

現在、私がYouTubeの解説動画で使用しているソフトは、テックスミス社のCamtasia studioですが、とても使いやすい動画ソフトです。以前より、テックスミスのサイトには他のソフトがありましたが、余り興味もなかったので見逃していました。

ところが、あるきっかけでSnagitの評判を見てみると、かなりの高評価でした。

実際にダウンロードして試用してみると、中々の優れものです。

スクリーンショットのみならず、動画でキャプチャもできます。

Snagitなら、画面を撮影&文字や加えてメール送信まで一度で可能です。

これほどの機能がついて、アマゾンなら6,000円を切った値段。

しかも、テックスミスはサポートが迅速で丁寧です。

わからないことは質問すると、とても丁寧に教えてくれます。

殆ど直感的操作できるので、質問することは無いかもしれませんが、サポートが万全だと安心できますね。

オススメです。



写真講義

久しぶりの有意義な本に出会いました。

写真とはなにか?

何を基準に撮影をするのか?

今混迷する写真業界にあって、写真とは何かを淡々と語るルイジ・ギッリの語り口はシンプルに写真の本質を語っています。

デジタル全盛の今だからこそ、写真とは何かを考えるのにとても役立つ本です。

この本は実際の講義テープを書き起こしているので、まさに講義を受けている気分にさせてもらえます。

著者の静かな語り口は、決して写真がどうあるべきかということに強制することもなく力まずに伝えていきます。

彼はいいます。「歴史上の偉大な写真家たちが、カメラ一台とレンズ一本とストラップ一本だけで歩きまわり、どれほど素晴らし作品を残したことでしょう」と、まさに至言です。

あくまでもシンプルに撮影する彼のスタイルこそ真の写真スタイルかもしれません。

常に感性の赴くままに撮影しているようですが、写真のメカニズム・知識・技術があってこそ実現されるものであることもこの本から伝わってきます。

是非ご一読ください。

ひとりの孤高の写真家を知り、写真の本質を知ることが出来る名著です。写真の本質を知りたい方には絶対おすすめします。

そして、何度も繰り返して読むことをお勧めします。


桜撮影は裏技テクニックが有効です

今回の動画でご紹介したグッズはコチラです。

キャノンの85mmf1.8は古い設計のレンズなので、解像度がやや甘い感じがするので敬遠される方がありますが、これは逆な言い方をすると、ソフトな描写をするレンズなので結構個人的には気に入っています。

それに、ケンコーのリバースリングを使うと、開放1.8のマクロレンズに変貌します。

このソフト感は他にはない。美しいハロがでます。

ハロとはレンズ中心部と周辺部の光のズレのことですが、これが独特なソフト感を表現してくれます。

レトロな設計のレンズでなければ独特なこの感じが出ないので、ソフトな描写が好きな方は、リバースリングとセットで使うなら本当にお勧めです。

是非、動画をご覧ください。

何より撮影で大切なのは、撮影に行ったら必ず作品を撮るんだという決意です。

この決意があれば、色々な表現方法を模索しますし、アングルやレンズのチョイス技術を加えて表現する術を考えます。

これによって、脳が刺激されて新しい表現方法や視点、アングル構図が決まるのです。

背景がごちゃごちゃして撮りにくいから諦めて帰ったり、テンションが落ちで被写体を探す努力もしなくなる人が多々います。

写真家がなぜ作品をものにするのか。

もう一度考えましょう。

写真とは、被写体を探す意欲がなければ見えてこないものなのです。

常に自分はProなのだという意識で被写体を探しましょう。

この意識が被写体を探せる目になっていきます。

技術や知識を学びましょう。

そして、その十倍撮影をしましょう。

写真とは、実験の芸術です。

そういう意味では物理学のようですね。



構図を極める方法

構図を極めようとするには知識よりも感性が大切ですが、感性は一朝一夕で身につくものではありません。

逆説的に感じるかもしれませんが、知識や技術を徹底的に吸収することが感性を磨くために必要なのです。

中途半端ではいけません。

徹底的に知識を得る、そして即時実行する。

インプット(知識)を1とすれば、アウトプット(撮影)10は必要です。

インプット(知識)なく撮影するのは、無駄が多く疲れが蓄積するだけで最終的にはモチベーション(やる気)が低下してきます。

アウトプット(撮影)せずに、余計な知識ばかり増やしても頭でっかちの写真情報オタクになるだけです。

例えて言えば、回折現象の知識があるために、絞り過ぎたら解像度が低下するのではないかと心配になり、絞り不足でピントの甘い写真をとっている人や、回折現象も知らずに、やたらと絞ってブレブレの写真をとっている人も同様です。

なんで絞っているのかと聞けば遠いから???

知り合いの自称セミプロから聞いた???

ナンセンスです。

写真は研究と実験の芸術です。知識を得たら実証してみることが大切です。インプットしたら即時アウトプットする行動力が大切です。

高名な経営者が行った言葉が印象に残っています。

この星は行動の星だ。得た知識を蓄えているだけでは、その知識は腐って使い物にならなくなると、至言です。

まさに知識は行動によって裏付けされて本当の知識となるのです。

一流の情報に接して、それを元に行動する。

最近素晴らしい書籍が出ました。以前ご紹介しましたマイケル・フリーマンの最新刊2冊と入門編「デジタルフォトグラフィ」をご紹介します。

これから本格的にという方は、「デジタルフォトグラフィ」

中級レベルの方は新刊2冊がお勧めです。

どんな素晴らしい本であっても、読むだけでなく行動しないと意味がありません。

構図に関する動画もアップしました。御覧ください。

Do it now! がんばりましょう!!

 


ラチェットドライバー

先日、OAチェアーを購入した際に、不良品で背もたれの取り付けができないということで、交換してもらいに行ったとことで、お店の店員さんがが交換部品がきちんと組み立てられるのかどうかを確認するためにポケットから六角レンチを出して組み立て再現をしてくれました。その時に使っていたのが右に紹介するラチェットドライバーでした。これは、三脚の脚部の締め直しに使用するとベストではないかと感じ、購入しました。椅子の組み立ては当然ですが、ラチェット方式のドライバーはくるくる回さないいでサクサク使えます。右回転・左回転もスイッチひとつで変更できますし、何より小さい、カメラバックに入れてもかさばりません。是非、携帯されることをおすすめします。椅子やテーブルのネジが緩んだ時にも使えますよ(^^)



オススメ三脚セットの注意点

先日ご紹介した三脚と雲台のセット(ブログ:左のタブの「撮影グッズ」2月22日をクリックするとご覧いただけます)ですが、とても軽量で使いやすい三脚と雲台ですが、更にもっと軽いほうがいいというのであれば、カーボン三脚があります。若干、アルミに比べると経年変化で湾曲してきて出し入れが少し悪くなったりしますが、重さには変えられないという方はカーボンがいいですね。

以前の記事やyou tubeの動画でも解説していますが、重さからくる疲労感が作品集中の妨げになるようなら、軽量化を考えるべきです。尚、価格はアルミに比べて割高にはなります。

それと、この三脚の重要なPOINTはワンタッチでローアングル撮影が出来る事よりも、雲台をネジ締め出来るということです。

三脚と雲台の接続部分が緩んでいることでブレるケースは枚挙に暇がありません。

撮影会でも、雲台をどんなに締めてもガタついていると叫んで(^_^;)(シャッターチャンスの時には焦っていますから叫ぶ人が結構います)いる人がいます。

これは、三脚にカメラを付けたまま移動するときにカメラの重さで雲台と三脚を取り付けているネジがカメラの重さで緩むという現象です。もちろん、毎回カメラを外して移動すれば問題は無いと思いますが、まずそんな人はいないに等しい。

もう一つは、もう少し横にカメラを振りたいときに雲台のネジを緩めずに、ちょっとカメラを動かす人がいます。(結構います)

これも緩む原因ですね。Manfrottoやハスキーも雲台固定タイプを使っていると、この微調整(調整とはいいませんが)ができないので使いにくいという人がいます。

ゆるめて微調整してブレるのがいいのか、シッカリ止まるのがいいのかは言うまでもありません。

シッカリと三脚に固定しての雲台ありきです。

尚、以前紹介した自由雲台ですが(再度掲載しておきます)若干問題点もあります。それは、使い込んでくると粘ってくるということです。それもかなり極端に粘る場合もあります。こんな時はグリスを塗ると解決するのですが、純正のグリスは結構塗りにくく、つけすぎるとベタつくので、むしろ一般的な潤滑剤が良いです。簡単ですし、すでに4・5年使っていますが問題は全くありません。本日ペンタイプのものを見つけました。今までのスプレー式だと結構飛び散るので、これがいいですね。(右上にリンク貼っておきます)塗り方のコツは。自由雲台のボールの出ているところに塗って、ボールをクルクルと回してなじませるだけです。そのうちに粘りがウソのように解消されます。ぜひカメラバッグの中に入れておくことをお勧めします。(念の為にビニール袋に入れておくといいです)以上、参考にして快適な写真ライフをお楽しみください。

これからも皆様の役立つ情報を発信していきます。

紹介して欲しいグッズがあれば、遠慮なく当サイト「ホーム」の左下のタブの「お問い合わせ」から御連絡ください。

 


逆光には液晶画面用ルーペ

液晶画面専用のルーペは一度使うと、やみつきになる人が多く、デジタル一眼レフのカメラユーザーの必須アイテムとなってきました。

私自身、最初は再生画面で拡大してピントを確認できますし、ライブビューを使えばピントも合わせるには不自由も感じていないので、あまり興味はなかったのですが、ネットでは便利というレビューが結構あったので、研究のために購入してみました。

しかし、実際に使ってもあまりピンとこなかったというのが最初の印象でした。

ところが、逆光の時にファインダーは真っ白に近くなり、ライブビューを使って液晶画面でピント合わせをしようとしても、目に光が入ってきてどうにもピントがシッカリとは合わせられない。

そんな時に、液晶ルーペを使って撮影するとハッキリ見えるのです。

周辺から余分な光が入り込まずに液晶画面が見えるのでとてもピント合わせが楽になります。この時に液晶ルーペの真価に気づきました。最近では、皆さんにおすすめしてワークショップ(撮影会)メンバーは全員購入して活用しています。

素材がゴムなので液晶画面が傷つきませんし、視度補正も付いているので、シッカリと液晶面に付けてもよく見えます。

安いタイプのものだと視度補正が付いていないこともありますので、とくに老眼の方は浮かさないとピントがハッキリ見えなくなります。これではよけいな光がフード内に入ってしまうので意味が無くなります。動画でご紹介したフジカラーの製品は無くなりましたが、同等品としてUNモニタリングPROをご紹介します。右上にリンクのバナーを張っておきましたので、参考にしてください。


フィルムカメラでシンプル高画質撮影

ロベール・ドアノーは二眼レフのローライ

アンリ・カルティエ=ブレッソンはライカに50mm

サラ・ムーンですら、交換レンズは55mmマクロと105mm

ステーブ・ハイエットも同様で2本のレンズしか使っていない。

数が少なければいいものでは無いとはいえ、一様に一流カメラマンは交換レンズが少ない。

ほとんどの理由は、シンプルがいいということ。

過剰な荷物を持って疲弊して、挙句の果てにレンズ交換を面倒臭いというアマチュアカメラマンを数多く見てきた経験から言えることは、写真は機材の多さによって作品の質が向上するのではないということです。

どんなチャンスを逃すまいと用意しているにもかかわらず、結局使う段になって面倒というなら、持ってこないほうが体力を温存できるし、体力に余裕があればシャッターチャンスを逃さず撮影できますし、レンズ交換で悩むこともないですね。

もう一回、写真とは何か、シャッターチャンスとは何かをこの作品集を見て再考して頂ければ幸いです。



一脚の効果的な使い方

皆さんは一脚を使ったことがありますか?

スポーツ番組でカメラマンが巨砲のようなレンズを付けてカメラの下から出ている棒のようなものが一脚です。

三脚の一本だけを使って撮影をするものですね。

もちろん、三脚をバラしたのではなく「一脚」という商品です。

その中で何がいいのか?

という以前に、どういう仕様目的か?ということです。

確かに丈夫でしっかりした一脚のほうがいいのでしょうが、スポーツや鳥を巨大な単レンズで使用するなら、大きくて頑丈な方がいいですが、通常撮影で三脚が使えない場所や、手持ちでは不安なときに補助目的で使いたいという人の場合は、大きさよりも、軽さや使いやすさが、一脚を選ぶときのポイントになります。

気をつけないといけないのは、一脚を選ぶときに雲台を考えずに重さを気にするととんでもないことになります。(雲台は意外に重い)

横位置のみであれば、雲台は必要ありませんが、縦位置も撮りたいとなると横に建物がない限り一脚を安定させることが出来ません。

まさか、他人の肩を借りることも出来ませんしね(^_^;)

とういうことで雲台、しかも自由雲台がいいでしょう。

更に言うなら、速写性を求めるならクイックシュー付きがオススメです。

三脚の時は、クイックシューを勧めないのになぜ?

と思われる方もいると思います。

三脚はシッカリと、長時間でもブレずに撮影するためのものですから、毎回きっちりと締め込む必要があります。

三脚でブレるのは、雲台の取り付けが甘いということが原因になっていることが大半です。

しかし、一脚は速写性です。

イチイチ取り付ける際に、ネジを締め込んでいたらシャッターチャンスを逃してしまいます。

ここが、応用力です。

基本は大切ですが、基本にこだわりすぎてシャッターチャンスを逃すのでは本末転倒です。

補助的な目的で使うなら、この条件を満たしたものがいいでしょう。

ということで、右にオススメの一脚を掲載しておきます。

クリックすると詳細を見れますので、御覧ください。

一気に伸ばして使え、雲台・クイックシューがついている。そして大きめのカメラバックなら収納可能です。

いざという時のためにカメラバックに入れておくのもいいと思います。

最後に、この一脚の伸ばし方締め方は、少々コツが入ります。始めて使う際には、家で何でも練習してからご使用ください。

準備なくして、成功ナシです。


 

動画の中で撮影したサンプル画像です


フォーカス(集中)しよう!

写真だけでは無いと思いますが、成功と失敗を分けるものは何だと思いますか。

教室で講義(それ程、堅苦しくはありませんが)をしている時に、撮影の話をしているのに、カメラも性能や機能を話題にしている人がいます。ライティングの説明をしている時にメーカーや出力を気にしている人がいます。

確かに、必要な情報のひとつではありますが、一番大切なのは、どのように撮影すると、結果はどう写るのかということです。

これは、デジタルかフィルムがいいかということも同じです。

写真としての表現力やクオリティが高いことが写真として大切なのに、これはデジタルだから簡単に撮影できる。フィルムはそんな風には撮れない、だからフィルムで撮ることこそ写真だ、とか今更フィルムなんて時代遅れだと言っている人がいます。

これもナンセンス。

写真は表現にあったクオリティがあればいいので、フィルムかデジタルなどどうでもいい問題です。

まして、古いか新しいかも全く関係ありません。

写真は写真なので、デジタル・フィルムどちらもありなのです。

そして、いずれにしてもそのメディア(フィルム・デジタル)を活かした最高品位の作品を制作すればいいのです。

新旧は常に比較されますが、どちらでもいいのです。

好きな方を極めてください。大切なのは何を使ったかではなく、どのような作品であるかです。

現在は、写真もコンテンポラリーARTとして、認知されてきてデジタル作品も高額で取引されていますし、銀塩フィルムで撮影されてた作品も例外ではありません。確かなのは作品の良し悪しです。

このように写真の本質を忘れている事こそ問題なのです。

レタッチもそうです。一生懸命ソフトの機能や使い方を調べて学んだだけでは、写真は綺麗に仕上げることが出来ません。

どうしたら自然に豊かな階調を出せるのか実際の現場でよく見て、イメージを高めて作品に活かしていくためのスキルが大切なのです。Web講座はそのために開講しました。

つまり、写真というものは結果が全てということです。その結果を導き出すためにフォーカス(集中)することが大切です。

一点集中が成功の秘訣であると、気づかせてくれた本を紹介します。エッセンシャル思考という本です。

この本で一点集中することの大切さを再認識しましょう。

 


おすすめの本

写真関係で最近読んだ本のオススメは、とよく聞かれます。

お勧めは、技術解説や説明のアプローチが上手な海外の作家ですね。

写真の解説本として最も参考なるのがマイケルフリーマンのPhotographer’s EYE、ナショナルグラフィックのプロの撮り方シリーズですね。

特に、構図を極める。露出を極めるは良書です。得にし初心者の方は、こちらをオススメします。

究極の写真教科書ともいえるのが

アンセル・アダムスの写真術シリーズ(3冊)とアンセル・アダムスの作例集です。(ただし翻訳は最悪です。意味不明な日本語は専門用語の直訳のためだと思います)この4冊はすべてリンクしていてモノクロ写真のみならず、写真の全てを知りたい方にはオススメですが、残念ながら絶版になってしまいました。探すなら古書店巡りをしなければならないのと、4冊を揃えないと不完全なのが欠点ともいえます。今現在アマゾンで購入可能なものをリンク貼りました。

Photoshopのレタッチを知りたいならレイヤーズです。この本は簡単かつ効果的なレイヤーの使い方と役割を知ることが出来る良書です。

是非、気になる方は是非ご一読をオススメします。

これらの本全てに共通するのが、日本の写真家がいないということです。日本の写真家の本は、ほとんどが既存の写真概念の焼き直しが多く、新しい視点がありません。つまり、思い切りが足りない感じがしています。

今紹介した本は、基本的な内容のみならず、新しい視点へのヒントも掲載されていますし、写真集としても鑑賞できるほどの作品のクオリティです。

新しい視点や表現に写真の将来性があるので、是非既存の中で写真を考えずに、これらの本を読んで感性を刺激してください。


ローアングルでの三脚使用

撮影会などでよく見かける光景ですが、三脚をほったらかして撮影している人がよくいます。確かにスナップなどでは三脚が面倒になることは分かりますが、風景となれば、そうもいきません。三脚は慣れが必要ですが、なれるまでには相当時間がかかります。このような人にオススメするのは、自由雲台です。

自由雲台は名前の通り自由に動く雲台なので、パン棒タイプのように上下、左右と別々に動かす必要がなく、一気に好きな位置に固定することが出来ます。確かに強度はパン棒ほどはありませんが、以前にもかいたように、問題はカメラが雲台にしっかりと固定されているか否かです。きちっと固定されていれば自由雲台でも、かなりの長時間露光も可能です。

雲台と三脚はネジタイプで取り付けするタイプが多いのですが、それでは、雲台が緩むことがあります。できれば、固定式が理想ですが、現時点ではそのような三脚はハスキー(クイックセット社)ぐらいしかありません。それよりも、自在に使用可能なManfrottoがオススメです。Manfrottoは、雲台と三脚を固定するためのネジが付属してあります。これは国産メーカーには無いかもしれません。

そして、三脚が自在に操作できることも重要です。

締め込み式のリングで三脚を固定するタイプは確かにしっかりと締まりますが、かなり力が必要になります。その点レバー式のほうが便利です。そして、力加減に応じてテンションを変えられる方が便利です。いくらしっかりと締まるレバータイプでもテンションが変えられないとしっかりと締め付けられなくなります。

以上の要件をみたし、さらにローアングルもセンターポールを外さずに設定できる三脚が三脚の使用頻度を高めることになります。

小さい、軽い、丈夫、操作性全てを満足させる組み合わせは右の商品です。

私の作品はほとんどこの三脚で撮影していますし、長時間露光で30秒以上での撮影でもブレることはありません。もちろん、風のある時は、折りたたみの傘も併用しています。

参考にしてください。

ローアングルの詳しい使い方は、以下の動画を御覧ください。


ステップアップリングを活用しよう

ステップアップリングをご存じでしょうか。

一枚のフィルターがあれば、フィルター径の違うレンズでも使用可能になります。

ちなみにステップダウンリングというものもありますが、これは小さいフィルターを大きいフィルター径のレンズに使用する際に使うもので、広角レンズや標準レンズでは絞りによってケラレ(画面の四隅が黒くなってしまうこと)が生じます。

基本的にはステップアップリングでお持ちのレンズの中で最大径のフィルターに合わせて使用します。

私自身は最大径が77mmなので、全て77mmにステップアップを揃えています。

以前バックの中身を紹介しました。

↓ ↓ ↓

 https://www.youtube.com/watch?v=y9nAgmm4RPU

フードを使わない理由のひとつは、速写性です。

もう一つの理由としてはステップアップリングを使用するとフードが使えない、もしくは使いにくいという理由によるものです。

よって、携帯の傘も必需品となります。

おすすめ商品を右にリンクを貼っておきました。

参考にしてください。


絞りとシャッターの関係を理解すると見えてくるもの

今回、3つの動画をブログにアップします。

回折現象・撮影モード・プロが絞り優先を使う理由です。

全て、絞りが絡んだ内容です。

写真は「絞り」がキーワードのひとつですね。これは、本当に実感します。撮影会などで聞かれる質問の第一位は、「絞りはいくつで撮ればいいのですか?」です。

そして、よく勉強している人は「回折現象が気になるから、絞り込むことはしません」という意見です。

勉強不足の質問と勉強過多の質問の代表例です。(ちょっと厳しい意見でスミマセン)

写真は知識や技術はとても大切です。

そして、知識や技術が表現に大きく作用するARTでもあります。

しかし、です。

本末転倒になってしまっては意味がありません。

知識は実践によって高められるものであって、それを証明して始めて本当の知識になります。他でも書いていますが、私は学生時代モノクロ現像をありとあらゆる現像液を使って現像しました。そして得た結論は、処方箋による調液と特定のフィルムの組わせで最高の結果を得られるとわかったのです。これは、実験を重ねた結果の成果です。

その後の写真に関しては、この考え方がベースになっています。知識を鵜呑みにせず、実験を繰り返してこそ得られる真理こそ、本当の知識です。

Web講座では、このようにして得た知識や技術を惜しみなく提供しています。

何故なら、知識や技術は鮮度が大切だからです。今得た知識や技術は、今伝えてこそいみがあり、調味期限切れの知識を得ても何の意味もないからです。

よって、講座の内容は変化し続けます。普遍なものもありますが、変わり続けるものもあります。

その中でも、絞りは普遍と行っていい知識だと思います。

この動画はセットでご覧になることで深い理解が得られます。

是非、繰り返しご覧ください。


花型フードとは

花型フードはカッコイイ、プロっぽい。高級レンズの証。などと思っている人はいませんか。

花形フードは意味があっての形です。それは広角レンズから望遠レンズまで使えるズームレンズの場合に、広角レンズで画面にフードが写らないように工夫した形なのです。

よってカッコつけるためではありません。

そういう意味では望遠側のフードとしては十分とは言いがたいですね。

よって、広角レンズでも望遠レンズでも単レンズのフードは花型ではありません。

ということは、付ける位置が少しでもズレているとフードが写ってしまいます。

フードが写らないように正確な位置に付けることが大切です。

フード同様に広角レンズ側では、フィルターにも気をつけましょう。よくある例が保護フィルターをつけたまま重ねてPLフィルターをつけている人がいます。これは画角によって、フィルターが写ってしまうことがありますから要注意です。

デジタルなら写った跡でわかりますが、フィルムカメラではわかりませんので、絞りを最小絞りまで絞り込んでプレビューボタンを押して、蛍光灯や白い壁など最も明る所で四隅を見てください。

ケラれていると角丸になってみえます。


レイヤー多重の実際

写真撮影は常にパソコンで処理するものではなく、撮影時にすべてにイメージをつくり上げることが肝心ですが、写真制作の内容によっては跡からの処理が必要になる場合があります。フィルム時代はかなり高度な処理が必要でしたが、現在ではデジタル処理で比較的簡単に作業が可能です。ここで注目していただきたいのは比較的という言葉です。単純に簡単という意味ではありません。デジタル処理は簡単というのは、適当にやるならということであり、それはモノクロプリントが簡単という意味と同じです。

モノクロプリントの奥深さは、プリントをしたことがない人にはわからないでしょうが、少なくともある程度の作品を仕上げられるようになるなら毎日暗室に入って作業をしても、三年はかかるでしょう。もっとかかるといっても過言ではありません。更に、仕上げのレベルが高くなってくるほど奥が深くなり、そう簡単に思うようなプリントが出来ません。デジタル処理も同じで、はたから見るほど簡単ではありません。よって、正確な写真のスキルを持った人の指導を受けなければならないのです。

ということで、今回は多重露光のような効果をレイヤーで行う方法を説明します。

もちろん、全く同じものにはなりませんが、今回の処理内容を覚えておくことは将来の仕上げの作業にとって必要不可欠な要素です。繰り返しご覧になり要点の把握と、スムーズな処理が出来るよう繰り返し練習してみてください。

夜明けの海を撮る

夜明けの海を撮影するにはハーフNDは必須と言って良いアイテムです。今回は3段階露光量が落ちるND8(0.9)を使用していますが、実際の撮影に関しては手で持って撮影をせずに必ずホルダーアダプターを装着して撮影してください。指が写る場合が多いので要注意です。尚、露出も補正をしましょう。オートで撮影するとオーバーになることが多いのでAEロックをするか、マニュアルがオススメです。

特に、イルミネーションや露出の輝度差の多い被写体の場合、全てマニュアルで撮影することが多いのでマニュアル操作が即時出来るようにスキルアップしましょう。

秘訣は繰り返しです。それも、撮影現場で繰り返し練習しましょう。特に夜景などでは操作にもたついている人を多く見ます。(実際には殆どですが…)

カメラ操作は撮影現場で繰り返し操作することです。明るい部屋で時間がたっぷりある中でゆっくりとマニュアルを見ながら操作できても、現場では殆どパニックなって役に立ちません。暇があったらカメラの操作を繰り返し練習をし、撮影現場でまた繰り返し実行する。これしかありません。

多重露光とレイヤー多重の違い

最近のデジカメも多重露光が付いているものが沢山出てきましたが、ほとんどの方は使っていないようですね。多重露光をするよりもレイヤーを重ねて処理したほうが簡単だから、わざわざ多重露光は必要ないと思っている方も多いのですが、多重露光とレイヤーで重ねるのでは仕上がりが全く違ってきます。今回の動画で比較してみてください。

フードより光をカットできる傘の使い方

逆光にはフードよりも傘。これが私の定番スタイルです。

何故、フードを使用しないのか。

これには、3つの理由があります。

 

1.カメラバックにしまう時に、レンズを裏返して装着しないとレンズキャップが装着できないのと、そのままでは場所をとってしまう。

 

2.風の強い時にフードの面積分、風の影響を受けやすい。

 

3.フードは一度装着すると光をカットしてくれるので便利ですが、レンズに装着している都合上、画角までの範囲以外は光をカット出来ません。

 

以上の理由です。

しかし、傘ならばもっとカメラから離した位置から光をカットできます。

光のカットとは、レンズに入る光をカットするという意味ですが、この意味がわからない方がいるので、もっと簡単言うとレンズに日陰を作るということです。

レンズに光が入っている状態とは、レンズが日向にあるということですね。ですからこの日向を日陰にしてあげればいいのです。

レンズ直前のみで光をカットしようとすると、どうしても距離的な問題があり、光がレンズ内に入ってしまいます。よって、少し遠い位置から日陰を作ってあげるとレンズが傘の日陰の中に入るので光が入らないということです。

その効果は動画で御覧ください。

 

写真表現を選べる時代なりました

レタッチに後ろめたさを感じたことがありませんか。

写真は真実を写すものだから、写真というのだ。だからレタッチはやっていはいけない。という人もいます。

確かにドキュメンタリー・記録写真であればそうでしょう。

しかし、アートとしての表現は全く違います。

フィルム時代から、現像処理、プリントテクニックを含めてアートな表現を目指す人々は殆どと言っていいほど、画像処理をしていました。

ただし、ブラックボックス化して公開はされていません。

仮に公開しても素人の手に負えるほどの簡単なものではありません。

しかし、デジタル全盛の今はソフトで高度な写真表現がスキルさえ身につければ誰でも可能です。(それほど簡単ではありませんが、フィルム時代からしたらかなり難易度は低い)その前に、この障害(加工の後ろめたさ)を払拭しましょう。


感性の磨き方

センスがないとお嘆きの方。

あなたは間違っています。センスは誰にでもあるのです。

では、どうやって開発するのか。

答えは環境です。

感性を磨く環境にあれば人は誰でも感性が磨かれていきます。

動画を御覧ください。

傘は撮影の必需品(逆光)

撮影で傘が有効であるということは既ににお伝えしているのですが、未だに(残念ですが…)
雨が降りそうだったり、降った時にしか持ってこない人が多いですね。

ひどい人になると持ってきても使わない。

というよりも、どこで使っていいのかわからないのです。

まずどこで必要でしょうか

傘は逆光対策にも使えます。

ただし、黒い傘にしてください。

透明な傘は、雨の日には活用できますが逆光では役に立ちません。

当たり前ですね(^^)

これからは、このブログは出来る限り動画でメッセージをしていきます。

3分程度の簡単に視聴できる内容です。是非繰り返しご覧になって、写真のスキルアップにお役立てください。

更に、詳しくキッチリと基礎知識や技術の習得を目指したい方はWeb講座を受講されることを強くオススメします。現会員の方のスキルアップは眼を見張るほどです。



写真のスキルアップとWeb講座の意味

皆さんはエル・ブジという名前のレストランをご存知でしょうか。

スペインにある世界一予約の取れないレストランだそうです。

一日に50人のお客様しか受け入れずに、一年のうちに半年のみ営業。残り半年は閉店し料理の研究をしているレストランだそうです。

今年、お店を閉店して研究所にする予定だそうです。(もう出来てるかもしれませんが…)

何故、このような営業形態なのでしょうか。

それは、クオリティを優先しているからだそうです。

世の中には多数が成功というイメージが有ると思います。

量は質を超えるのか。

質が重要で量は重要ではないのか。

写真は量を撮ることで内容がよくなる。という発想がありますが、果たして本当でしょうか。

私の写真学校での生活は毎日フィルム3本を撮影して、帰宅して現像、プリントを日課にしました。4×5になってからは週に3箱程度撮影をしました。

デジタル全盛の現代ではそれほどの枚数ではありません。

しかし、フィルムの場合は、撮影をして、帰宅してフィルムをリールに巻き取り、

現像液の温度を調整して、現像・停止・定着、そして水洗全て完了するまでに準備から初めて2時間はかかります。

その後フィルム乾燥してスリーブ状にカットするまでに1時間程度かかり、印画紙現像液を作成して、すべての液を適正温度に調整してプリント終了までに最低3時間程度要します。

それを乾燥する時間を含めて1~2時間程度。

よって、合計で7時間はかかる計算になります。

7時頃から初めて深夜2時頃迄かかります。

1年間これをほぼ毎日続けました。

とても有意義な時間であると同時に、現像やプリントのスキルアップには本当に役立ったと思っております。

しかし、同じ方法がいいとは思いませんし、必要ないと思っております。

現在はデジタルカメラで撮影してプリントまでに、せいぜいかかって2時間です。

平均時間は1時間程度です。

一回の撮影で50枚を超えることも、ほぼありません。

そんな少ない枚数で作品が出来るのか、と言われます。

作品の質が良いか悪いかは別にして、多種多様な撮影とプリントがスキルアップできるかといえば、甚だ疑問です。

それならば、ひとつの作品をじっくり時間をかけて仕上げていくという方がスキルアップするのではないか。

という発想でデジタルになってから取り組んだ結果、多くの技法やスキルが上がっていきました。

私の講座では、他の技術解説書にはない手法が沢山あります。

これはすべて実証により導き出したものです。

実証とは何か。

それは、フィルム時代にこだわったフィルム現像とプリントとの関連性をデジタル処理に照らし合わせて分析して、ツールを組み合わせて銀塩写真に匹敵する(それ以上)クオリティを表現するという意味です。

まさに、研究を繰り返して実証し、その結果を皆さんに伝授しているわけです。

この方法は年々進化しています。時には技術そのものを見なおしたり、新しいソフトを利用した方法で仕上げたりします。

デジタルは技術革新が日々行われており、今までは表現できなかった領域が、新しいソフトによって簡単に実現できることもあります。

ただ、そのソフトはあくまで料理で言う調味料のようなものです。

アクセントにはなっても入れすぎたり、少なすぎたりすると無味乾燥な作品になり、バランスの悪い味の作品になってしまいます。

この技術は、料理で言う素材の扱い方、調味料、火加減ということでしょうか。

一例を言いますと、Photoshopの範囲選択はほぼ使用しませんし、焼き込み、覆い焼きはしますが、焼きこみや覆い焼きツールは使用しません。

これは、デジタル的にはOKでしょうが、写真表現的にはNGだからです。

写真の仕上げは感覚が最優先です。

人は殆ど感性で物事の善し悪しを判断しています。

そこに理論があるのですが、まずは感性優先の方法が大切になります。

この技術・感性を磨いていただくのがWeb写真講座です。

Webの利点は動画を何度も繰り返して見ることが出来る点です。

人は話を聞く途中でわからない言葉があると、そこに意識が集中してしまい。

その後の話を理解できなくなります。

理解できないうちに話が終わってしまいます。

つまり、わからないまま進んでしまう。

たとえ、その場で分かったとしても、帰宅して時間が経ってからでは内容が曖昧になりメモを見ても思い出せない、ということがしばしばあります。

その点で動画はなんどでも見ることが可能です。

ただし、レスポンスが悪いのが欠点です。聞きたくてもすぐに聞けない。

実はこれもそれほどデメリットではありません。

わからないと思っていても何回か見ているうちに分かる時(ほとんど)があるのです。

それでも分からない時は、メールで質問が出来ます。

しかも、その内容によっては動画での回答もあります。

これによって、スキルアップします。更にはプリントの添削もあります。

この添削によって、仕上げのワンポイントレッスンが受けられます。

この繰り返してレベルアップしないわけがありませんね。

実際に、現在受講されている方々は、講座が進むにつれて作品仕上げのスキルがみるみるアップしていっています。

 

最後に、よくある質問ですが、メルマガ登録会員にのみ案内せずに何故広く募集しないのか、ということです。

実際にホームページにもWeb講座のコーナーはありますが、パスワードがかかっていて会員以外に見ることは出来ません。

Web講座の金額も内容も記載されてません。

強いて言えばyou tubeに募集期間のみ動画が配信されているだけです。

金額も出ていません。

これは、本当に当サイトの趣旨に賛同している方のみ限定したいとの思いからです。

人が集まれば誰でもいいというのではありません。

当サイトの写真に対する理念に共感していただいた方、つまりメルマガ会員の方にこそレベルアップしていただきたいのです。

とりあえず集めて一度でおしまい。

という講座ではなく、写真表現の極みを目指していただきたい、そのためには限定したメンバー募集、人数制限が必要になります。

多くのスタッフを抱えて、多くの受講生を集めるという方法では儲けは出るでしょうが、受講された方々は使い捨てされた感覚になるはずです。

時に厳しく感じることがあるかもしれませんが、極みを目指すなら覚悟が必要です。

高い山を制覇するためには、時に辛い時や、息苦しいときがあるかもしれませんが、全力で応援をいたします。

そして、頂点を極め雲の上まで上り詰めれば、そこには快晴しかありません。

講座募集は、私自身が指導できる限界が来たら終了になります。

ぜひ、この機会をお見逃しなくご参加ください。

 

 

 

写真仕上げは観察眼です。

通常の仕上げ
通常の仕上げ
シャドーのコントラストを調整
シャドーのコントラストを調整

デジタルカメラによって写真の表現領域は、広域になってきました。

撮影と露出のスキルはフィルムから変わっていませんが、

仕上げに関して言えば、多くの方が迷子のような状態になっています。

つまり、行き先が見えずに迷ってのです。

なぜ、そうなるのでしょうか。

もちろん、PhotoshopやLightroomなどソフトの使い方に慣れていないというケースも有りますが、写真仕上げに関してはソフトの知識や技術だけでは解決しない大きな問題があります。

それは、観察眼です。

フィルムで撮影する場合は、必要のない観察眼がデジタル仕上げ(レタッチ)には必要です。

たとえば、シャドー部分の階調です。シャドー部分は光が当たっていないからシャドーなのですが、光の当たっている被写体を仕上げでコントラストをあげようとした時に、当然シャドーもコントラストが上がってしまいます。

これが不自然だと言われる所以です。

では、シャドーとは何か、について考えてみましょう。

大きな部屋にスポットライトが一部あたっていると想像してください。

そのスポットライトの下に白紙を置いたら何色でしょうか。

白ですね。

では、光の当たっていないところまで白紙を持って行ったら同じ色に見えるでしょうか。

グレーに見えますね。

これが、赤だとどうでしょうか。

光の状況によりますが、黒っぽく見えるはずです。

つまり、同じ色には見えずに彩度が低く、実物よりも暗く見えるということです。

ということは、仕上げの際にはシャドー部分の彩度を低くすることで、自然に見えるわけです。

逆に言うと透過光で花びらが鮮やかに見えるときに、肉眼では彩度が高く見えるので、彩度を高めに仕上げても違和感を感じません。

他にも多数、写真の写りと実物が違うことは多く、撮影しただけで写真になるかといえば殆どの場合は違うということです。

デジタルで撮影されている方は、よく被写体を観察して、写真で再現する際に調整して自然に表現できるようにスキルを磨きましょう。

最後に、逆説的ですが、写真は忠実に再現することが正しい訳ではありません。

作品の内容によっては、コントラストを強調したり、弱めたりしますし、あえて彩度を低く表現することもあります。

このあたりが写真の難しさといえる部分かもしれません。

このために講座があるのです。

写真表現を確実にレベルアップさせるならば、的確な判断の出来る人に指導を受けることがスキルアップには必要不可欠といっていいと思います。

手前味噌ですが、当サイトのWeb講座は、その点に力を入れています。

 

アスペクト比ってなに?

16:9
16:9
1:1
1:1

最近の作品を見て、写真の比率が変わってきていると感じていませんか。

今までであれば、35mmフィルムカメラの比率である3:2が主流でしたが徐々に比率が自由になってきました。

この傾向は益々顕著になっていくでしょう。パソコンや地デジの普及によって、16:9という細長い比率にも眼が慣れてきていますので、今までのように規格化された比率のみでなく、さまざまな比率の写真がでてきています。

コンパクトデジカメでも1:1という真四角な写真比率のモードも有りますし、パノラマ撮影のように細長い比率の作品も出てきています。

しかし、この比率に関しては、写真はかなり寛容でした。フィルム時代から、16:9の比率のカメラもありましたし、6×6という中判カメラもありました。

しかし、大きな違いは、デジカメだと一台のカメラでその全ての比率が使用可能ということです。もちろん35mmフィルムでもトリミングすればいいという意見もありますが、フィルムの場合は、粒状性の問題があり安易にカットすることを戒めています。もちろん、デジタルカメラでも画面のカットし過ぎは良い結果を得られません。

とはいえ、この比率に関してあまりよく分かっていないで使用している人がいます。というよりも全く気づかずにアスペクト比を変更している人もいます。

アスペクト比はなぜ多様にあるかといえば、作品のイメージに合わせて変更するためにあるので、ちょっと余分に写ったからカットするのに都合がいいからではありません。

基本的に1:1を始めとする正方形に近い形のアスペクト比を選ぶときはクラシックな印象のものに合います。

横長な16:9のような細長いアスペクト比は海や雲など大きな横に広がりが大きい被写体によく合いますし、現代的な印象を伝える際に使用すると効果的です。

ただし、16:9のように細長い比率のアスペクト比は縦位置撮影には不向きです。基本的に横位置のみの比率とも言えます。

そこで、縦横兼用として最も適している比率が3:2の35mmフルサイズということになります。横の表現の時には広がりを表現しやすいですし、縦も遠近感を強調したい絵柄の時には、好都合な比率です。

安易にアスペクト比を変えるのではなく、作品のイメージによって変えることが最も良く、基本の設定は最も黄金分割比に近い3:2の比率にしておくほうがいいでしょう。

ちなみに、黄金分割比は1:1.618です。

 

写真の未来

写真は今後どうなるのか?

ある雑誌の中で写真家やキュレーターなど写真に関わりのある人々がテクノロジーが写真にもたらしたものを特集していました。現在、そして未来はどう変わっていくのか。

さまざまな識者の意見をまとめると、写真は2つの局面を持っているということに行き着くようです。

まずは、インデックスとしての写真です。索引、見出しというような意味です。

つまり、フェイスブックやその他メディアでみる写真は記録や記憶の断片のようで短時間で消滅していくものです。たとえネット上に残っていたりしても、それは時間の経過によって価値がなく、単なる断片化した記録に過ぎなくなってしまうものです。

よって、鮮度が重要なのです。

もう一つは、ARTとしての写真。ARTで写真を捉えるとするなら、記録であっても、そこにはオリジナリティがあり、確たる写真が存在するのです。

その写真とは、プリントということです。

つまり、プリントなくして写真(ART)ではないということです。

プリントの大きさや質感はネット上で再現できないもので、モニタ画面の色は全てが違うと入っても過言ではありませんし、解像度もモニタと写真では極端に質感が違うということです。たとえば、マット紙(無光沢)でプリントした作品をネットで見ると光沢で透過光源で見えてしまいます。

大きさもそうです。作品が1mを超える作品であっても、ネットで見ればモニタサイズ以上に拡大はされません。

よって、実物(オリジナル)を見なければ、作品の価値は分からないということになります。

写真を趣味と考えている皆さんは是非プリントで作品表現してください。

プリントすることによって、写真は生命が宿ると言っても過言ではありません。どんなにモニタ上で美しくともプリントして美しくなければ、写真としての価値は生まれてきません。

作品の息吹をシェア(共有)するにはプリントが必要です。

テクノロジーに変化があっても、仕上がった作品が写真である以上、フィルムであってもデジタルであっても写真であることに変わりはありません。

プリントこそが写真。

そこにはデジタルもフィルムもなく、ただ写真という事実が存在しているのです。

 

逆光で使える道具

70mm f7.1  1/60sec +0.3
70mm f7.1 1/60sec +0.3
70mm f4  1/200sec +0.3
70mm f4 1/200sec +0.3

まぐまぐのメールマガジンでも紹介しましたが、黒手袋の具体的な使い方の動画とサンプル写真です。

この場合、条件がありますので改めて解説をします。

1.レンズフードで光をカットできるような太陽の位置が高い場合はフードで撮影。もしくは、傘や光をカットできるボードを使用します。

2.黒い手袋を必ず使用する。光があたって反射しない手袋が良い。色物は色が反射して色調が変わってしまう場合があります。

3.絞りは開放にしますので、デジタルカメラを使用している人はライブビューでピント合わせをしてください。フィルムの方はライトアングルファインダー等ファインダー倍率の高くなるツールを使用します。

4.確実にフレアーを除去しようとすると手袋が画面に写ってしまうので注意してください。

最後に、応急処置的な方法なので、常に有効とは限りません。しかし、今回の場合は、十分効果がありましたので使用条件は色々とテストをして役立ててください。

 作品は、今週の作品コーナーにて公開しております。

ご覧になりたい方は、メルマガ登録をお願いします。一両日中にパスワードを発行します。3日たっても連絡がない場合は、問い合わせコーナより問い合わせをお願い致します。

 

 

スクラップブックをつくろう

皆さんは写真のイメージを高める工夫をしていますか。

写真雑誌を毎月定期購読している方や、本屋さんで気に入った写真集なり、写真雑誌などを買って読んいる。もしくは、作品展を見に行って刺激を受ける等、さまざまだと思います。

もちろん、これら全ては大切です。

しかし、最も写真表現の血となり肉となるのがスクラップです。

写真雑誌で気に入った写真や記事があっても、その場限りになっていませんか。

もしくは、気に入った写真が掲載されていれば、雑誌ごと保存していませんか。

実はこの方法は、余り意味が無い上に検索時間の問題があります。

その場では、何年何月号であると覚えているのですが、時間の経過とともに忘れてしまいますし、それどころか、写真の存在すら記憶の彼方になってしまいます。

そこでスクラップです。雑誌の中の気に入った写真を切り抜いてスクラップしてしまうのです。

これによって、検索効率が飛躍的に良くなります。

雑誌のように部屋を占領されること無く、スッキリとお気に入りの写真を収納できますし、時折見返すことによって、スクラップを貼った時の気分や傾向を知ることも出来ます。

オススメです。

 

写真仕上げ上達の秘訣

写真を始めて上達してくると、写真の難しさが見えてきます。

その中でも最も難しいと言われるのが、写真の仕上げです。

写真は、絞りやシャッタスピードの組み合わせで露出が決定され、その露出をコントロールして作品のイメージの基礎ができあがります。更に仕上げによって、イメージを明確に「写真」として形作っていきます。

単純にシャッターを押すだけで写る写真も、コントロールして表現するという観点から見ると複雑多岐にわたって、どうにも難しい。

よく言われます。

しかしながら、この技術や知識をたくさん得ても作品の仕上げは一向に向上しません。仕上げのプロセスをなぞるだけでは写真を仕上げるために大切な感性が身につきません。

かと言って、闇雲にあっちこっちいじった挙句に、よく分からないので元に戻したというのでは、これも進歩向上しませんね。

仕上げのスキルに関しては多くの情報を手取り足取り聞きながら(書類をみながら)やっても意味がないのです。ある程度の情報から意味を読み取ろうとする努力と、その着地点を探る努力がスキルアップになるのです。

口を開けて餌を得ようとするよりも、つまづきながらでも、試行錯誤して解決しようとすることで力が得られるのです。

これこそまさに啐啄同時です。

つまり、我慢できること、努力できること、指導者なり上級者の意見を素直に聞けること、指導される能力が最も大切になるのです。

思ったことが思うように出来ないのは、どこかが間違っているのです、その間違いこそが、もっとも必要なスキルを身につけるチャンスです。

繰り返し努力をして、その後少し休んで一旦全体を眺めてみる、そうすると必要な何かが見えてきます。

どうしても分からないときに、指導者や上級者に聞いてみましょう。砂漠に水が染み込むようにスッと体得できる筈です。

 

 

対象を絞り込む際のポイント

サンプル1
サンプル1
サンプル2
サンプル2

今回は構図のポイントについて解説をしてみます。

まず、サンプル1を御覧ください。

苔と植物の緑、そして滝の白さのバランスがよく美しい情景ですが、左斜面の土が爽やかな印象を阻害しています。

サンプル2を御覧ください。

こちらの作品では、滝をメインにするのではなく、緑を主題に構成しています。滝の水量が左側に多く、徐々に奥の苔むした岩と植物が見える状況なので、構図バランスを左から右方向に向かって動きを表現していきます。

つまり、明度のグラデーションを画面の切り取り方で作り上げていくのです。

この際に重要になるのは、シャッタースピードです。

滝や渓流などの水の流れを撮影するときには、シャッタースピードを遅くすると白さが目立ってしまうし、速すぎると柔らかさがなくなってしまいます。よって、今回のサンプルにような小さめな滝の水量(通常の渓流)であれば1/4~1/8秒が最も適当です。

シャッタースピードを調整するために、絞りの調整やND・PLフィルターなどを使用して、露出を1/4から1/8の間で撮影してみましょう。

尚、デジタルカメラであればISO感度を調整するのも選択肢のひとつです。

ISO400 200mm f6.3 1/6sec -0.7補正(PLフィルター使用)

 

 

色彩の抽出(演出)で表現しよう

クリックすると拡大します
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作例作品の被写体
作例作品の被写体

カラー作品にとって色は大切ですが、その色を写真で表現するのは決して簡単ではありません。

たとえば、青い瓶があったとして、その青い瓶を単純にテーブルの上に置いて写真を撮っても、何の変化もなく面白みがありません。

アート作品としての写真は、数あるモチーフの中から一部を抽出してデザインすることや、デザインの中に抽出したモチーフを入れるという二通りの方法があると考えています。

今回の作例は、デザインの中に抽出したモチーフを入れるという例です。

香水の瓶を撮影したものですが、瓶の色はブルーでした。しかし横から見ると透明なボトルのようにみえます。

そこで、この形をカラフルで連続的に表現してリズム感を与えることを思いつきました。このイメージを再現するには多重露光が効果的だと感じ、黒紙で光が漏れるのを防いで、下からライトを当てて5回露光をしています。

赤・黄色・ストレート・緑・青と少しずつ構図を変えてレイアウトして今回の作品になりました。データは100ミリマクロ f8 1/160sec  ストロボ使用。

ここで大切なのは色彩の連続性と形のリズム感です。ただ横並びに撮影しては面白味がありませんし、重ねすぎても連続性が出ません。

しかし、最も大切なのは既成概念とらわれないということです。

香水の瓶を香水の瓶として捉えるのではなく、ひとつのモーチーフ(被写体)として捉え、その中からデザイン的な要素を抽出して表現をする。

今回は色を抽象した作品ではなく、演出した作品ですが、色を使ったアブストラクト(抽象的)な表現も、写真撮影の楽しさだと思っています。

興味のある方は、是非チャレンジしてみてください。

身の回りにあるものを被写体にしてみましょう

クリックすると拡大します
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写真は、MONO(物)を見る目が大切です。

殆どの人はMONOを物としてみています。たとえば、洗濯バサミ。

機能を追求した形は、まるで魚のように見えてきます。

この見えるということが大切だと思います。

風景でもスナップでもそうですが、既存の発想だけで被写体を捉えると、そこから新しい何かが見えてこない。

ひまわりを撮りにいけば、ひまわりしか見えない。山を撮りにいけば山しか見えない。お祭りでもそうです。

もちろん、本当に見えないのではなく、見ていても被写体として見ていないということです。

写真を撮るときの心構えは、「地球に始めて降り立った宇宙人のような気持ちで見ることだ」と言われています。

そんな気持ちを持ち続けられると、写真を撮ることが飽きてこないですね。

もう一つ大切なことですが、

真似しましょう。

いい作品を見たら、ドンドン真似をしましょう。

そっくり真似できたら相当なものです

真似しているうちに、いつしかオリジナルになってきます。

何故なら、この世に同じ人は一人としていないからです。

表現は100人いれば100通りあります。

真似しても絶対に真似できません。

でも、真似しようとするうちに技術や感性や視点が理解できてきます。

このことは、仕上げ(レタッチ)の技術向上にも役立ちます。手前味噌になりますが、Web講座はこの方法をとっています。

 

いつでも新鮮な気持ちでいることは、脳が若返っているという証拠です。

赤ちゃんや子供が、何にでも興味を持つのと同じです。

この文章を読んでいる皆さんは大人(だいぶ大人の方多いと思います^^;)ですから、散漫な興味を持つのでなく、写真表現を通じて全てのMONOに興味を持つようにしましょう。

ここがポイントです。

写真表現に集中して興味をもち、常に写真で考え、見て表現してみる。

本当に大切です。

楽しんで、色々なものを被写体として撮影してみましょう。

そして、評価は偏見のない見方ができる上級者にチェックしてもらってください。

これが最も大切です。

 

 

レンズのmm数を決めると写真が決まる

32mm f11 3.2sec
32mm f11 3.2sec
17mm f11 3.2sec
17mm f11 3.2sec

写真は焦点距離(レンズのmm数)によって決まる。

これは、写真上級者なら納得できる事実です。

写真を趣味としている人は、レンズの構成を標準域を含む標準ズーム(24-80mm)と、望遠ズーム(80-200mm)などを中心に揃えています。

もちろん、更に広角、望遠のズームレンズを揃えている人も沢山いますが、基本的には全ての画角を用意することが多いですね。

風景写真においては、その作品の性格上レンズのラインナップは重要ですが、撮影に際しては、撮影者の撮影しやすいポジションから撮影されることが多く、撮影意図よりも、撮りやすさが最大のポイントになっています。

今回のサンプルは同じ被写体を、レンズの焦点距離を変えて撮影をしています。

左の作品は、苔と緑の葉を中心に緑色の構成で、パースを強調せずに構成して静かな佇まいとしての渓流を表現しています。

右の作品は、左作品の左1/3程度の位置にある苔むした岩(左端の大きな曲がった枝で位置関係がわかると思います)にかなり近寄り、渓流の中に三脚を設置して手前から奥へ遠近感を強調して撮影をしています。

全く同じ被写体で、同じような比率で構成された作品ですが、印象が全く違っているのが分かると思います。

写真は、今回のケースのようにレンズの焦点距離で全く異なったイメージになります。

よって、安易にズームレンズを使って画角を決めるのではなく、撮影イメージを思い描いてから、レンズの焦点距離と撮影距離を決めて撮影する癖をつけましょう。

そのためにはレンズの画角を把握する必要があります。撮影地に着いたら、写真のイメージを明確に作り上げ、そのイメージに沿ったレンズのmm数を決める。

これは普段から意識しないと身につきません。カメラを持っていなくとも、イメージした画角と実際のレンズのmm数がどの程度であるかシュミレーションしてみましょう。これをドライシューティングといい、アンセル・アダムスも推奨しています。

これにより、レンズの把握やイメージの想定ができてくるようになり、写真の仕上げも上達します。

殆どの人は、写真撮影と仕上げ作業は別物だと思っていますが、上級者になればなるほど、仕上げのイメージから撮影をするようになります。

デジタルであれば、レタッチを含めた表現。フィルムであれば、ラボでの現像仕上げを想定して、露出やフィルターを決定する必要があります。

この意味がわかった時、レベルアップへの扉が開いたといっていいでしょう。

 

※今回のサンプル写真は共に、ISO100、PLフィルターを使用しています。

 

ついていけない人へのメッセージ

学校教育の現場でよく聞く「落ちこぼれ」という言葉があります。

授業の内容について行けない時に、そう言われますね。

ところで、

人の能力は千差万別で、数学が得意な人もいれば、国語が得意な人がいます。

それを、押しなべて能力をあげようとするから「ついていけない」ということになるのです。

よくある例ですが、天才はひとつの能力に優れているものの、他の能力が極端に劣っている場合があります。逆に言うと、このギャップをして天才といえるのかもしれません。

つまり、ひとつの能力に長けている場合、長けている部分への集中力が高い分、他への意識が劣るのではないでしょうか。

写真の場合も一緒です。

スナップが得意な人もいれば、風景が得意な人もいる。

感覚的に写真を理解する人もいれば、論理的に理解しなければ納得出来ない人もいます。

私は写真を感覚的に捉えるタイプですが、感覚は人に伝わりにくいので説明はどうしても論理的な観点から伝えるようになります。これは言葉を使用する以上、仕方ありません。もちろん、できるだけ皆さんに理解しやすいように論理的な解説の中に感覚的な要素を織り込んで説明しようとしていますが、理解のスピードには個人差があるのです。

この個人差こそが個性なので、理解するスピードが違いは、全く問題ありません。

感性で物事を把握する人に論理的な説明をすれば、理解に時間がかかり、論理的に物事を把握する人に、感覚的に説明をすれば、理解に時間がかかるのは、当たり前です。

デジタルが主流の現在では、基本的なパソコンのスキルが求められます。これは完全に論理の世界です。感覚は通用しません。

写真を仕上げる際もそうです。

ブラシツールを使った後に、スタンプツールを使いたければ、ブラシツールを終了して、スタンプツールを選択しなければ使用できません。イメージ的にこうしたいと思っても、全て選択、完了という作業が必要になります。大体こんな感じ、と言うのは通用しないのです。

ところが、感性(イメージ)は、大体こんな感じ…なのです。

しかし、写真の能力を高めるためには、このギャップを埋めることが、写真全般のスキルアップに繋がります。

いままでの経験から言うと、理解の初速が早い人は、ある程度進むと鈍化して、初速の遅い人は、ある程度進むと伸び率が高い。

結論をいうと、ある程度のスキルをマスターするためには、同じぐらいの時間がかかるのです。

つまり、ついていけないと感じている人は、初速が遅いだけなので、全く心配ないということです。

写真は誰でも簡単に始められる趣味ですが、極めようとすると、とても奥深い趣味です。

長いスパンで理解してこそ、その真髄に触れることが出来ます。

最初のつまづきで、諦めたり、投げやりにならずに続けてください。

趣味は、学校教育と違って卒業(一定レベルをクリアしたとき)に期間の制限がありません。

周囲の人が短期間で理解しても、自分は自分のペースでスキルアップしていく。童話のうさぎとカメの話ではありませんが、自分のペースでスキルアップする人ほど、成長力が高いという実例は枚挙に暇がありません。

 

クラッシック(伝統的)なことも学ぼう

デジタルカメラと画像編集ソフト(LightroomやPhotoshopがその代表格です)は写真の世界を一変させたといってもいいですね。

カメラのデジタル化とPhotoshopの出現は、写真業界の革命的な出来事です。それは歓迎と批判を伴って、現在まで成長してきました。まさにデジタル革命と言っても過言ではないでしょう。

こう書いてくるとデジタル礼賛とも受け取れる内容ですが、デジタルは決して特別なものであると私は思っていません。

写真は、デジタルであるか否かが問題なのでなく、仕上がった作品によって評価がされるのです。

最近、ドイツのアンドレアス・グルスキーの作品で、ライン川を撮った作品がオークションで3億4千万円という高額な価格で落札されました。

この作品はデジタルです。そして、それより以前ですが、日本の写真家である杉本博司の海景という作品も1億円以上で取引されています。杉本氏は、銀塩フィルムと8×10のカメラで撮影をしており、デジタル処理は一切行っていません。

このように、写真は内容が良ければデジタル・銀塩を問わず高価な価格で取引されているということです。

最近では写真はコンテンポラリーアートのひとつのジャンルとして定着しています。

もちろん、これらの作品の質感や描写力は抜群で、迫力と美しいプリントが魅力であることに疑いはありません。

ところで、話はぐっと身近なことになりますが、最近のコンテストの審査をして感じるのは、粗雑な仕上げが増えているということです。

コントラストがやたらに高い、彩度が高すぎてトーンジャンプしている。シャドー領域を覆い焼きしていない等、とても鑑賞に耐えない作品が目立ちます。

つまり、自己満足の領域を出ていない仕上げになっているのです。

写真は、メディアがアナログからデジタル主流になろうとも、人間は生身から機械に変わるわけではありません。

人が持つ五感、そして、第六感に至るまで昔とほとんど違いがありません。

人が美しいと感じる感性は、生まれながらに持っているそうで、これは学習により感じるものではないそうです。

しかし、どうしたら美しく表現するかは、学習が必要になります。

写真の仕上げが、暗室(Darkroom)から明室(Lightroom)に変わろうとも

表現(仕上げ)することに変わりはありません。

たとえば、ネガに感光された濃度によって階調が再現されるのと同じように、ヒストグラムは光の感光濃度を表しています。

モノクロに使用するフィルターで赤やオレンジ・黄色などのフィルターで撮影をすれば、フィルターと同じ色は明るくなり、補色は暗くなります。

ホワイトバランスは、色補正(CC)フィルターと色温度変換(LB)フィルターと同じです。等など…

これら、フィルムで必要だった知識は、デジタルでも健在です。

というよりも、写真を理解するうえで大変重要な知識であり、スキルになります。

私自身は、フィルム時代に培った知識やスキルをデジタル処理に置き換えて画像処理をしています。ですから、単純にソフトの解説書とは違う処理方法も沢山あり、それを教室やWeb講座で公開しております。

確かに、最近のソフトは長足の進歩を遂げました。しかし、先程も書きましたが、鑑賞するのは機械ではなく人間です。

ソフトやデジタル上では正しくとも、人の目は、細部や全体を見通すことが出来る眼(審美眼)を持っています。

その意味でもクラシック(伝統)を無視して、写真は成立しないと思っています。

写真仕上げは知識や技術じゃない

デジタルカメラが全盛な現代において、写真は撮影するだけでなく、レタッチをして、作品を完成させることが写真ということになっています。

以前にも書きましたが、これこそ本来の写真です。

自分の作品に命を吹き込む作業が仕上げですから、この仕上げの部分をプロとはいえ他人に任せるのはARTではありません。

たとえば、モノクロは、多く種類の現像液があり、撮影をして現像するときにその中から作品のイメージに合ったものを選択して現像をしました。

粗粒子にしたければ、ISO感度をあげて撮影をして、増感特性に優れた現像液で増感現像をする。

場合によっては、印画紙の現像液を希釈して高温現像をして粒子を目立つ仕上げにすることもしました。

そのためにはフィルムとの特性と、現像の技術を磨く必要があります。

撹拌方法や時間、温度の組み合わせが作品のベースとなるネガになるのです。

この作業は、今のRAWデータを現像する時と一緒です。

RAWデータは撮影後に色温度やコントラストを表現したいレベルに調整できます。

大きな違いは、デジタルはやり直しが効くということです。

これが最大のメリットです。

今までは理想のフィルム現像に辿り着くまでに、多くの失敗と時間を犠牲にしなくてはなりませんでしたが、今では時間がかかるとはいえ、やり直しが効く。これはデジタルの優れたところです。

ところがこれがアダになるのです。

やり直しが効くから、何度でもやり直す。結果、どう仕上げていいか分からないということになります。答えがひとつであれば何とかなりますが…

それと、もっと大きな罠があります。

それは、パソコンのスキルです。

今までとは違い、手先の感覚や繰り返しによる技術向上と感性(濃度やコントラストを決める部分)が必要だった写真ですが、パソコンを介して写真を仕上げる現在においてはパソコンのスキルが写真仕上げに必要だと誤解されています。

写真はあくまでも感性が大切で、パソコンやソフトの知識があるから美しい写真仕上げができるのではありません。

よって、基礎的な知識しか持ち合わせていない人が、きれいなプリントを仕上げることができ、パソコンやソフトの知識がある人が、策士策に溺れるの言葉通り、レタッチし過ぎで酷いプリントになってしまうケースが多々有ります。

こう聞くと技術は必要、感性だけで、後は濃度とコントラストさえ上手くいけばなんとかなると誤解されそうですが、そうではありません。

あくまでも、仕上げは、その仕上げた内容が重要であって、技術を披露する場ではない、ということです。

徹底的に技術を駆使しても、その跡が見えないように仕上げる。

そのためには、ソフトの使い方が大切になるのです。

便利なものほど使い方が重要で、多機能なものであっても、機能に振り回されない。

これを実現するには、作者の作品を仕上げるイメージが明確になっていなければなりません。

高度な技術の習得と、それを感じさせない仕上げの美しさを目指しましょう。

パソコンやソフトを習得して、それに振り回されず、コントロールできるすべを身につけるのが教室やWeb講座であると私は考えています。

 

年齢のせいにするな

あえて厳しいタイトルにしましたが、このタイトル否定的な意味ではありません。

実は、最近の齢を重ねた方のパワーに驚きを感じているという意味です。

少し前までは、80歳といえば完全なご隠居(失礼)でしたが、今の80歳はバリバリ現役な方が沢山いらっしゃいます。実際、当サイトで開講しているWeb講座でも、なんと御年83歳(教室では87歳が最高齢)の方がいらっしゃいます。しかも、かなり優秀です。相当な努力をされているのだと推察されます。なにより凄いのは、努力できる氣力が充実しているということです。私の尊敬する哲学者は90歳をすぎても講演を行い、人々を指導しておりました。年齢による体力低下は致し方ないものですが、氣力だけは年齢とは関係ない、そう思わせる人々が沢山いらっしゃいます。

もし、年齢のせいにしたくなったら、こういった方々を思い出してください。

ある本にこう書いてありました。人は年齢を演じているのだと、今の若者は今の若者らしく、病人は病人らしく、老人は老人らしく演じているのだと。

余談になりますが、こんな光景を以前見ました。病院の待合室で待っている患者が、隣の人と雑談をしていました。とても元気に、屈託のない笑顔で雑談に花を咲かせていました。声にも張りがあり、身振り手振りを交えて、それこそ全く病気を感じさせない程です。すると、院内にアナウンスがあり、名前が呼ばれたその人は、急に顔色が変わり、如何にも具合が悪そうに診察室に入って行きました。正直びっくりしました。その後、病院に行った際は(ほとんど行くことがありませんが、過去8年で1回だけ)待合室の患者を観察していますと、多かれ少なかれ病人を演じている人が結構います。

余談が長くなりましたが、要は、現在の自分は、自分自身が決めた結果の姿だということです。自信のある人は、自信あるように振る舞い、自信のない人は、まさに自信無さげに振舞っている。

大成功を収めている著名な経営者の方がこういっています。

人生うまくいきたかったら、人を心から褒めなさい。そして、自分をもっと褒めなさい。

至言です。

自分を卑下せず、人も認める。この姿勢こそ、大袈裟に言うと人生を楽に生きるキーワードだと思います。

教室やWeb講座で、ご縁を頂いた方のお陰で、多くの方の、心の姿勢と結果を見ていると、本当に身にしみて実感をする毎日です。

写真は進化する芸術です。時代とともに変化をし、批判・否定されても時代によって、常に新しく生まれ変わっていきます。だからこそ、柔軟な姿勢が問われます。これが、脳の活性化に良いと言われています。

是非、皆さんも氣力溢れて、楽しみながら、最高の趣味である写真を極める努力(悦楽)を体験してみませんか。

最後にひとこと、写真を始める(極める)のに遅すぎるということはありません。写真を始めたい(極めたい)と思った時が、BESTなタイミングです。

 

写真のイメージとは

sample1
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sample3
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sample写真は、全てクリックすることで拡大できます。

注)拡大すると霧にモアレが出ていますが、これはWebサイズに縮小しているために発生しているもので、実際の画像には出ていません。

写真はまずイメージ(完成画像)があり、その完成画像を逆算して撮影に至る。

私は常々このように言っています。

この時に、よく質問されます。

どうしたら完成のイメージを想像できるのですか。

全くイメージが湧きません。

との質問です。

この答えの前に、写真の前提条件について知っておく必要があります。

それは、写真と現実は違っていて、同じ階調・色調では写らないということです。

次に、写真は強調と省略によって表現する媒体であるということです。

よって、見た目通りにプリントしようとすることが、その条件から外れているということです。

その前に、見た目とは何かですが、実は見た目ではなく、感じていたことが見た目であると判断している場合が多いのです。

たとえば、上のサンプル写真ですが、霧が移動してる瞬間をタイミングを変えて撮影しています。

殆どの人は霧の写真だから最も霧が深い時がいいであろうと判断します。

そうなるとsample3ということになりますね。

ところが、この原版はあまり霧の質感を表現するには適していません。

何故ならコントラストが低すぎるからです。

では、ハッキリとしているsample1はどうでしょうか。

これでは、前景の木立がはっきりしすぎて、霧の中という感じが十分に表現できません。

ということで、sample2が最も霧を表現するという意図にあっているタイミングであると判断できます。

このように、単純に霧の撮影であれば、霧がかっていればいいというのではなく、どのタイミングで撮影するか。ということにも意識をおきましょう。

この意識が習慣化すれば、仕上げのポイントが見えてきます。

霧の感じを十分に表現しながら、手前の木立も霞まずにシャープに表現できるタイミングで写真を撮影し、仕上げで強調をしていくのです。

つまり、霞んだ感じは、より霞んだ感じに、ハッキリしている部分は、明瞭に表現していく、全体の画面上重要ではない奥の木立の幹より、中央のダケカンバの白さとコントラストを強調しながら質感を出していく。これにより中央のダケカンバが主役であると表現されます。

つまり、主役にスポットライトをあて、脇役はその主役を引き立てるようにするわけです。この意識があれば写真の仕上げが格段に進歩します。

もちろん、それを可能にするスキルを身につける必要がありますが、まずは主役と脇役を認識する。この意識をもって、構図とタイミングに磨きをかけましょう。

構図の秘訣 前ボケ

sample1
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sample2
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今回は、基本に戻って望遠レンズの使い方です。

群生している花を撮影する場合、背景をボカして群生している様子を表現することが多いのですが、更に効果を上げる構図テクニックとして、前ボケがあります。前にボケを入れることで、ソフトなイメージと群生している様を表現できるので、望遠やマクロ撮影などでは多用される表現です。

しかし、ファインダーを覗いて前ボケ撮影したにもかかわらず、写った写真は綺麗にボケていないことがあります。

これは、絞りが原因です。絞りを絞っているにもかかわらず、ファインダー越しの画像は絞り開放で見ていることで起きる現象です。

例えて言うなら、開放絞りがF4のレンズを使用して、絞りをF16にして撮影している時に起きる現象なのですが、実のところ前ボケの撮影は、絞りよりも撮影距離とレンズのミリ数(焦点距離)がとても重要になります。

結論をいうと、前ボケを効果的に撮影するには、できるだけ望遠を使い、前ボケにしようとする被写体をレンズの近くにレイアウトして、ピントを合わせる被写体と背後にぼかす被写体の距離が離れているところを選び撮影をします。

更に、絞りは開放近くにすることで効果を発揮できます。

よって、どんな被写体でも前ボケとして効果がだせる被写体では無く、前後にボケる被写体が撮影ポイントになります。

撮影に際しては、ファインダーを覗いてからレンズのミリ数を決めるのではなく、あらかじめレンズのミリ数を決めてから、被写体に近づいてその画角に収まるように自ら動き構図を決める。この方法こそ写真撮影の基本です。

まさに、写真撮影はレンズのミリ数(焦点距離)ありき。

補足になりますが、このボケの効果はセンサー(フィルム)サイズにより効果が違ってきます。同じ絞りを使用してもセンサーが小さいとボケにくく、大きいほどボケやすくなります。通常の使い方であれば、コンパクトカメラは、前ボケ撮影は効果的に表現できません。

【撮影データ】

sample1: 640mm  f6.3   1/250sec 中央部重点測光 +1補正 ISO400

sample2: 300mm  f5.6   1/320sec  評価測光  +1.3補正 ISO400

 

 

貪欲に行こう

皆さんは「啐啄同時」という言葉を御存知ですか。

↓ ↓ ↓

http://www.eonet.ne.jp/~jinnouji/page9/houwa/page178.htm

折にふれて、何度も述べているので、知っている人も多いとは思いますが、今回は物事を修得するための秘訣です。

写真のみならず、ひとつの趣味を極めようとすれば、努力は欠かせません。

独学という言葉があります。これは先達者の指導を仰ぐこと無く、独力で習熟しようと学習すること(Wikipedia)ですが、正直にいうと、この方法はある程度のスキルを身につけてから行うことが大切です。

全くの初心者が独学で、写真を学ぶ(学ぶという感じではありませんが…)時に、誤った情報と正しい情報が分からずに混乱してしまう。もしくは、繰り返し同じ失敗を続けてしまうことが多くなります。

この状態を続けていると、才能が無いと勘違いして諦めてしまうことにもなりかねません。

まずは、写真の技量と知識を持った人に師事し、徹底的に指導を仰ぐことが写真上達の早道です。

ただし、受け身ではいけません。

徹底的に師事した内容を形(写真)にして表現することが肝心で、ただ聞いてわかったつもりになっているだけでは、分かったとは言いません。

そして、態度も重要です。弟子(生徒)は師事する態度が大切で、指導される力がなければなりません。

指導者には指導する力がなければなりませんが、指導を受ける人は、指導される力がなければならないのです。

指導された内容を聞いていて、言い訳をする。写真を撮らない。実践しない。自分で検証をせずに、すぐに質問する等、積極性がない態度では、どんな優れた指導者についても、成果を得ることは出来ないのです。

つまり、指導者をリスペクトして、貪欲に指導を受ける。この態度が大切です。

どんなに良い環境であっても、その環境に感謝せずに、不満を持ちながら餌を口に運んでくれるのを待っている雛のようでは成長は望めませんし、独学できるレベルにもなりません。

マンネリや成長を阻む殻を破るためには、啐啄同時の精神でいきましょう。

そのような逞しい弟子(生徒)であれば、師匠(先生・先輩などの先達者)は必ず応えてくれるはずです。もし、面倒臭いという態度をとる師匠であれば、師事を仰ぐ必要のない人です。

そのぐらい、師弟関係は真剣でなければなりません。

レイヤーマスクとは

オリジナル
オリジナル
レイヤーマスク
レイヤーマスク
仕上がり
仕上がり

最近は、Lightroomを使って仕上げることが一般的になりましたが、そうはいってもPhotoshopでしか出来ない、もしくは効果的に表現できないものも多々あります。その中で、最も利用価値の高いツールがレイヤーマスクです。(上の画像レイヤーマスクの画像をクリックすると拡大できます)このレイヤーマスクは一昔前まではPhotoshop Elementsでは処理できませんでしたが、現在は作成可能です。(Elements10からだったと思います)

このレイヤーマスクは新規レイヤーには、はじめから付いていますが、画像を複製した場合は付いていません。そこで、レイヤーマスクをつけるには、レイヤータブにある日の丸のようなアイコンをクリックするとレイヤーにマスクを付けることが出来ます。

こうすると画像レイヤーの右横に鎖のようなマークと白い四角い画像が表示されます。これがレイヤーマスクです。

このレイヤーマスクを選択して(選択されると黒枠が白枠に変わります)左端にあるツールパレットからブラシを選択して、ツールパレットの下にある白と黒のアイコンを黒にして(英数モードでXキーを押すと上と下の色が変わります)ブラシで画像を塗っていくと、画像が黒くならずに画像レイヤー下にあるレイヤー(今回の例は背景)が徐々に出てくるのです。

この黒い色は「マスク」となりますので、マスクによってレイヤー画像が隠れるので下のレイヤー(背景)が見えるようになります。

このようにして、今回のサンプルのようにモノクロでしか表現できない階調を出したレイヤーを作成して、ブイのカラーを出すためにレイヤーマスクで一部を「マスク」して、背景にある画像を出して完成画像としました。

このレイヤーマスクは、他にも色々と利用価値がありますが、まずはレイヤーマスクの意味がわかって頂ければ十分だと思います。

ちなみに、元に戻したいときは、白で塗ると「マスク」されなくなりますので、保存後に再調整も可能です。

文章だけだとわかりにくと思いますので、近いうちに解説動画を作成します。

ホワイトバランス(WB)の意味

デーライト(昼光)
デーライト(昼光)
オートWB
オートWB
曇天
曇天

今回はホワイトバランスについてです。

皆さんは、ホワイトバランスの設定を気にしたことはありますか。

デジタルカメラになって、フィルムカメラとは違いホワイトバランスの設定があるので、よくわからない方はオートにしている人が多く、そのために思ったような色が出ないというケースが多々有ります。

最近ではRAWデータで仕上げる方が多く、仕上げの段階でホワイトバランスが変えることができるので、JPGで撮影(JPGは仕上げの際にWB変更は出来ません)するときほど気にすることは無くなりましたが、そういっても撮影時にモニタで表示された色が印象に残りますので、やはりホワイトバランスは設定したほうがいいでしょう。

では、どのように設定したらいいのでしょうか。

おすすめの設定はデーライト(昼光)です。

これは、フィルムに近い色再現がされるので、フィルムと同じイメージで撮影出来るからです。

そして、デーライトよりも赤み(正確に言うとアンバー色)を加えたいなら「曇天」。更に赤みを加えたいなら「日陰」を選びます。このことから紅葉の撮影では、昼光であってもWBを「日陰」に設定する方もいます。

逆に青み(正確に言うとシアン)を加えたいなら「タングステン・白熱灯」を選びます。

夜景などでは「蛍光灯」モードが画面の緑かぶりを抑えて綺麗に撮影できます。

これらの説明でもうお分かりになったと思いますが、ホワイトバランスとは色変換・色補正フィルターを使用しているのと同じです。

特にフィルムからデジタルカメラに移行された方は、W2・W4・C12・FLWフィルター(Kenkoの表記)を使用する代わりに曇天・日陰・白熱灯・蛍光灯にWBの設定をするのだと思えば理解しやすくなります。

逆に言うと、ホワイトバランスをオートにすると、思いもかけないほど色補正がされてしまいイメージとは違った色になったり、夕焼けの撮影で、色が補正されて赤みが弱くなってしまうこともあります。

よって、基本設定はデーライト、場合によってホワイトバランス設定を変更するようにしましょう。この意味がよく理解できれば、RAWデータで撮影をして、仕上げの際にホワイトバランスを変更する方法でも全く問題ありません。しかし、あくまでモニタでの色再現が作品のイメージなるので、設定はオートWBではなく任意の設定をして撮影することをお勧めします。

尚、撮影タイミング的に設定の変更が間に合わないなら、そのままでも結構です。(RAWデータのみ)

コントラストと階調

① コントラストのみ強調
① コントラストのみ強調
② コントラストと階調を表現
② コントラストと階調を表現

フィルムカメラは、メーカーが発売しているフィルムに色調・コントラスト・階調などを依存していましたが、現在のようにデジタル全盛になってくると、メーカーの色調やコントラスト・階調までも自分でコントロールできる時代になりました。

肉眼で見える世界は、見る人の思い込みで階調やコントラストを変えてみています。俗にいう記憶色もそうです。

ほとんどの方は、実際に見た色調を思い出すのではなく、必ず実際の色調よりも彩度が高くなった映像を思い起こします。当然コントラストもそうです。

ほとんどの場合、写真として表現する際に、メリハリが無いと画像がボンヤリと見えるのでコントラストを高く表現したくなります。

その上、フィルムのキャリアの長い方はリバーサルのようなコントラストが写真として適切なコントラストだと感じていますから、コントラストは高めな表現になります。このことが①のような仕上げになる原因です。では、見た目あまり変わらない②はどうでしょうか?

どこが違うか分かりましたか?

はっきりさせたいという意識から、コントラストを高くして、シャープをかけて必要以上に輪郭を強調してしまう例がよくありますが、過度なシャープはブルーム(輪郭に白い筋が見える現象)が目立ち、階調が欠落して美しい写真とは言えません。

かと言って、ボケたようなコントラストない仕上げではインパクトが不足してねむい(業界用語で、コントラストの弱い締りのない画像を「ねむい」といいます)だけの写真になってしまいます。

先に述べたように、写真を美しく仕上げるためには、見た目の印象をいかに効果的に表現するかです。

ですから、撮影したデータから、全体にコントラストを強調するだけでなく、階調を出すべきところは階調をだして、彩度を上げたり、下げたりして色調もコントロールして自分自身のイメージを完成させます。

そういう意味で、デジタルは本当の「写真表現力」が試されると入っても過言ではありません。

では、どうするのか?

それは、表現するべき技術を学び、適正な判断力をもつ上級者に評価してもらうことです。

コントラストを強調する方法がわかっても、それをどの程度にするか、階調とねむいと言われる差はどこが違うのか。思い込みで仕上げをしていないか。様々な要素は、写真を見る目と、それを解決する方法・技術をもっている指導者にのみ指導可能だからです。

写真を評価することができても、PhotoshopやLightroomなどのツールの使い方を知らず、解決策を見いだせない写真家や、ツールの使い方はよく知っているが、写真そのものをよく知らないパソコンインストラクターに聞いても写真表現は上達しません。

 

※②の作品は下部の緑の階調を出しています。

Webとプリント

オリジナル
オリジナル
Web表現
Web表現

オリジナル表現はプリントには適しているが、汎用パソコンでは色再現が忠実であるよりも美しさを重視しているので、Webに合わせた明るい見やすい画像が好まれます。

現在のように、インターネットが普及してきて写真の表現方法も多彩になりました。

写真を趣味にしているという方の中には、プリントしたことのない方も多く見られるようになり、SNSなどで写真を公開・共有することで楽しむスタイルも、ひとつの写真表現になってきました。この風潮を、とやかくいう気はありません。

写真は元々趣味のものですから、どのような媒体を使用して表現しても構いません。

ところで、当サイトの作品は、これらの表現とは違い、プリントを主たる目的にしています。

よって、アップする作品もプリントする原版を掲載しております。

インターネット向きの作品をアップするなら、明るく彩度の高めの方がいいでしょうが、最終表現をプリントとする本格的な写真を目指す人には、オリジナルに近い形で表現したいとの意図からです。

余談ですが、オリジナルはサイズが大きすぎてネットでアップできないのでやむを得ず縮小画像となっており、プリントには適していませんし、

著作物の無断使用、プリントも著作権の侵害になります。ご注意ください。

 

このような現代においても、

写真家の作品の価値はオリジナルプリントにあって、ドイツのアンドレアス・グルスキーの作品が3億円という高値でオークションされたのは巨大プリントで少数制作であるからです。

何枚もプリントされたり、小さいプリントでは、その価値は出ません。

ということで、当サイトはこのような意味合いで作品掲載をしております。

個性という名の無個性

ソフトの力に頼った表現はなぜ個性的ではないのか?

たとえば、HDR処理です。全ての階調が出ていて、まるで絵画のような表現をした作品は、今までの写真の概念から言うと十分個性的です。

↓ ↓ ↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E5%90%88%E6%88%90

 

もっと身近な例で言うとフィルターです。クロスフィルターを使って光の粒を十字にフレアーさせてキラキラと表現した作品です。

↓ ↓ ↓

http://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/cross/4961607352205.html

 

これらの作品は、サンプル写真としては効果的なのですが、個性的かといえば誰が撮影しても同じように仕上がるため、個性的とは言えない可能性があります。

では、ソフトやフィルターによる表現は、写真としての価値がないのか、といえばそうではありません。

要は、依存しなければいいのです。

一つの表現に他の表現を加えて、新しい表現にすればいいのです。

創造とは、異質なものの組み合わせによって創造となります。

たとえば、HDR処理をして、そこにモノクロ処理した画像をブレンドして

奥行きをだす。コントラストの強い画像とコントラストの弱い画像をブレンドして、表現したい領域を広げると同時に省略をする。

このような、全く違う画像をブレンドすることによって、単一では成し得ない奥行きの深い画像を表現することが可能です。

もう一つ重要になるのは、撮影した画像です。風景写真なのかスナップ写真なのか、イメージ写真なのか、撮影した画像によって処理する内容も変わってきます。作品の内容によって、階調重視・強コントラストで階調を極端に抑えるなど様々な表現方法を学び、試してみて、表現の幅を広げることは、これからの写真表現を考えるうえで、とても大切なことだと感じています。

 

ストロボ日中シンクロのコツ

1.ストロボ無し
1.ストロボ無し
2.ストロボ使用
2.ストロボ使用

3.ストロボなし
3.ストロボなし
4.ストロボ照射角24mm
4.ストロボ照射角24mm
5.ストロボ照射角70mm
5.ストロボ照射角70mm

スロトボと聞いただけで拒絶反応を示す人が多のですが、利用方法によっては作品にインパクトをつけることが出来るので、とても便利なツールです。

しかし、その使い方はあまり知られていません。

基本的には補助光源として使用する方法が一般的ですが、それ以外にポイント強調にも使われます。(全ての参考作品は焦点距離が28mmです。)

 

まずは日中シンクロで補助光源とした使用例です。(2の写真)

1.ストロボ無しに日中シンクロをした作品が、2.ストロボ使用になります。この場合は使用している絞りよりも1絞り程度弱い光を当てています。1.の作品はf11で1/80秒という露出なので絞り11(GN.11)で1.5m程度での距離から24mmの照射角度です。

実はストロボは光の量も大切ですが、照射角度は作品に大きく関わってきます。このような補助光源として使用する際にはできるだけ広角にして光を回します。もちろん、ストロボの設定を純正ストロボを使用してフルオートで撮影すれば十分画角をカバーできるので問題ありません。

 

次に、ポイント強調(擬似夜景)の場合です。(4・5)

3.ストロボ無しにあるような、背景を暗くして、スポット的にメインの被写体に光があたっているように撮影したい場合は、画角を望遠側にします。もちろん照射角度が広くても近づけば、当る角度は狭くなりますが、今回のような画角であれば、画面の中にストロボが写ってしまいます。

よって、このような撮影をする場合は、ストロボの照射角度を望遠側にします。この時オートストロボを使っていると照射角度は使用しているレンズの画角になりますので、照射角度をマニュアル(手動)で設定する必要があります。

今回の露出データは3.4.5共に絞り16、1/125秒です。

上段1.2.の露出よりも、かなりマイナス補正をかけて撮影していますので全体は暗くなっています。一見すると24mmのほうがストロボの効果は出ていますが、作品として考えるならば、主題のみに光があたっている方が効果的です。

このようにストロボを使用する際には、補助光として使用する場合、メイン光源として使用する場合によって照射角度を調整するということにもチャレンジしてみてください。

尚、作品はその意図により使用方法が違ってきます。あくまで一例として覚えていただき、状況によって臨機応変に角度、光量・距離を調整しましょう。

HDR処理は是か非か

HDR処理した作品
HDR処理した作品
オリジナル
オリジナル

近頃、流行りのHDR処理。

写真として違和感がある方もいるかもしれません。

写真は記録だから、後で処理するのではなく、そのままがいいのだ。という意見もあります。確かに写真にはその一面があります。

しかし、ARTとして写真を考えるなら、もっと自由に写真を捉えてもいいと思います。

写真は、最も流動的なARTかも知れません。

ダゲレオタイプが写真の主流だった時に、フォックス・タルボットがネガからプリントする写真を発表して批判を浴びました。何枚も作品を制作できるものはARTではないということです。モノクロ写真全盛の時に、カラー写真も同様の批判を浴びました。そして、フィルムからデジタルへと変わろうとしている現在。同じような批判を繰り返しています。

つまり、写真とは固定化した芸術ではなく、常に流動的なものなのです。

そして、その価値を決めるのは鑑賞者と写真家(写真を撮っている人すべて)によってです。

ここが重要なのですが、新しいものが良く、古いものが悪いというものではありませんし、市場規模が大きいから正解で、マイノリティ(少数派)はダメというものでもありません。

ARTとは常に自由であり、表現の自由があってこそARTであるからです。

ところで、HDR処理ですが、この表現は作品のタイプによります。何でもかんでもHDRにして彩度の強調や階調が出ていればいいのではないので、作品として表現する際に、十分な判断が必要とされますし、そのクオリティも問題です。単純にソフトで簡単にできた。というのではディティールに問題がある場合があります。その中でも、偽色が最も注意すべき点です。画像の輪郭部分に全く違った色収差のような偽色が出ていることがよくあります。ソフトというのは、単純にツールを使って全てが上手くいくわけではありませんので、細心の注意を払って仕上げることをお勧めします。

たとえば、コンテストなどでは、審査員は、この部分をまず間違いなく見逃しません。というよりも直感的にわかるといっても過言ではありません。

審査員は、通常プロの写真家です。プロはアマチュアと違って感覚的に写真の本質を見抜く力をもっています。ブレた作品なども一瞬で判断できます。これは、ピントが合っている作品とテイストが違うからです。最近のデジタル作品で多いセンサーゴミも見逃しませんので、作品の仕上げには、十分なチェックをして応募なり、展示会の発表をするようにしてください。

一番よい方法は、写真の指導者やプロにみてもらうことですね。

少し話がズレているように感じるかもしれませんが、HDR処理は、その表現方法の良し悪しよりも、仕上げに良否によって判断されていると考えて間違いありません。

ヒストグラムと適正露出の考え方

図1
図1
図2
図2

このヒストグラムは霧の中にある木立を撮影したヒストグラムです。

左(図1)右(図2)どちらのヒストグラムが正解でしょうか。

答えは右(図2)のヒストグラムですが、

では左(図1)のヒストグラムはどうでしょうか。

 

一般的にヒストグラムは

富士山のように裾野が広がるイメージが

適正露出というイメージが定着しています。

しかし、適正露出という観点から見ると

そうではありません。

つまり、

適正露出はその絵柄によって

ヒストグラムの形が違いますし

白っぽい画像の場合は

右のようなヒストグラム。

黒っぽい画像の場合は

左のようなヒストグラムになります。

ちなみにヒストグラムは

縦方向にピクセルの数(下:少ない/上:多い)

横方向にピクセルの明るさ(左:黒/右:白)

を表したグラフです。

よって、右端や左端にこのグラフが

ついてしまうと階調のない画像

ということになります。

なので、撮影するときは出来る限り

左右の端につかない露出で撮影する必要があります。

時にはハーフNDやストロボを使って

その差を埋めるといいです。

 

言ってみれば

このヒストグラムは

作品制作に必要な情報を

表しているといっても過言ではありません。

もちろん

写真はデータが全てではありませんから

このヒストグラムとカメラの液晶画面を

同時にご覧になり、

理論と感覚を同時に把握して

適正露出を導き出すようにしてください。

具体的には、Lightroomのような

画像処理ソフトを使うことで

その意味合いがわかってくると思います。

尚、解説本ではツールの使い方は

説明されていますが

写真を仕上げるプロセスは

記載されていません。

講座や添削などを受けて

方法論を学ぶことは

仕上げのスキルアップに

欠かすことは出来ませんね。

 

最後に上のヒストグラムの画像は

この下にあります。

参考にしてください。

図1ヒストグラムの写真
図1ヒストグラムの写真
図2ヒストグラムの写真
図2ヒストグラムの写真

※こちらの画像はオリジナルデータで完成画像ではありません。

楽しむということ

今回は、以前ブログでコメントした内容の補足的な意味合いでのブログです。

内容が重複している部分もありますが、

再認識するという意味でお読みいただければ幸いです。

 

最近のスポーツなどで「楽しみたいと思います」

というコメントが多くなっていることに気がついていますか?

オリンピックで楽しむとは言語道断だ。

国費を使って参加するのに、楽しむのでは困る。

勝ちに行けとのコメントをして避難を浴びた文化人がいますが、

この人はスポーツをしたことが無いんだと思います。

つまり、イメージ力が足りない。

 以前にもコメントしましたが、

その言葉の真意を考えずに、選手の立場になって

考える力が不足しているのだと思います。

 想像力のない人は創造力のない人とも言えます。

洒落じゃありませんよ。

 ところで、この楽しむという言葉

オリンピックに参加する選手は、言われなくとも

どれほど日本の期待を背負っているかわかりません。

その精神状態といったら、できれば辞めたいとさえ

思っている人もいるはずです。

期待に応えなければ、という気持ちと

自分の実力を発揮しなければ

という気持ちが常にあって

とても、平常心ではいられない筈です。

そんな状態だからこそ、リラックスして

いつものように行動できる状態に

するという気持ちから

「楽しみたい」という言葉が出てくるのです。

逆に言うと楽しめる状態では無いからこそ

楽しみたいという言葉がでるのです。

 

写真の仕上げに関してもそうです。

写真の仕上げは、とてもストレスの掛かる作業です。

ましてや、最初は全くうまくいかない。

こんな時の精神状態は、自暴自棄になったり

イライラしたりするのは当然です。

だからこそ、好きで始めた写真の感動や楽しさを

再認識して楽しむという気持ちにするのです。

これが、リラックスした状態を誘導して

長時間の作業にも耐えるスキルが身につくのです。

そして、スキルアップすると

逆に時間はかからなくなる。

これによって、本当に楽しいと思える

珠玉の時間、三昧の境地になるのです。

 ということですので、

みなさんも楽しんでください。

イメージ力とは

皆さんはイメージ力についてどう思いますか?

作品をイメージを持って作成する。

撮った原版をみて、色々と仕上げているうちに

イメージが湧いてきて作品になっていく。

撮っても、仕上げてもイメージが湧かない。

撮ったらたまたま作品としての雰囲気があった。など

色々とあると思います。

実はイメージ力とは

毎日どう思っているか。

ということに密接に関係しています。

よく妄想するという人がいますが

これもイメージ力です。

イメージとは、まさにこれなんです。

この日常のイメージ力が作品制作へと

繋がってきます。

なんとなく、

こんな感じでいるとき、

人は悪い方に

イメージが湧いてきます。

これが自然です。

写真を撮りに行ったら

雨が降ってきた。

これじゃ濡れちゃうし

写真は撮れないな…

こう思った瞬間、イメージが減退し始めます。

当然、現地についた時に

いい被写体を探す眼(力)がなくなっています。

当然の結果として、

いい作品を撮ることは不可能です。

ちなみに、

レタッチや仕上げの技術をもっている人は

被写体を見た時に仕上げのイメージも同時に

出来上がっています。

ですから、撮影は逆算した結果といえます。

これは、どんなジャンルでも一緒です。

イメージ力なくして結果は無い。

肝に銘じましょう。

余談ですが、

解説動画を見た時の人の反応で

イメージ力が分かります。

動画が長い

動画が早すぎてついてけない

多すぎて見るのが大変だ

 

これって、

イメージ力が不足していますね。

多くの動画を作成するときの時間は

録画時間の数倍かかります。

例えて言うなら

私の作る5分程度の動画は

動画作成のスキルがあっても

2時間は確実にかかります。

タイトルを入れたり、

間に矢印コメントなど

何度も見返して

皆様に分かりやすい動画をと

心がけて作成し、

無料で提供しています。

 

どういう意味かわかりますか?

 

楽しみましょうと言っているときは

楽しめないぐらい大変だから言っているのです。

 

以上の言葉が分かる方はイメージ力が高い方です。

おめでとうございます。