ロベール・ドアノーは二眼レフのローライ
アンリ・カルティエ=ブレッソンはライカに50mm
サラ・ムーンですら、交換レンズは55mmマクロと105mm
ステーブ・ハイエットも同様で2本のレンズしか使っていない。
数が少なければいいものでは無いとはいえ、一様に一流カメラマンは交換レンズが少ない。
ほとんどの理由は、シンプルがいいということ。
過剰な荷物を持って疲弊して、挙句の果てにレンズ交換を面倒臭いというアマチュアカメラマンを数多く見てきた経験から言えることは、写真は機材の多さによって作品の質が向上するのではないということです。
どんなチャンスを逃すまいと用意しているにもかかわらず、結局使う段になって面倒というなら、持ってこないほうが体力を温存できるし、体力に余裕があればシャッターチャンスを逃さず撮影できますし、レンズ交換で悩むこともないですね。
もう一回、写真とは何か、シャッターチャンスとは何かをこの作品集を見て再考して頂ければ幸いです。