皆さんはエル・ブジという名前のレストランをご存知でしょうか。
スペインにある世界一予約の取れないレストランだそうです。
一日に50人のお客様しか受け入れずに、一年のうちに半年のみ営業。残り半年は閉店し料理の研究をしているレストランだそうです。
今年、お店を閉店して研究所にする予定だそうです。(もう出来てるかもしれませんが…)
何故、このような営業形態なのでしょうか。
それは、クオリティを優先しているからだそうです。
世の中には多数が成功というイメージが有ると思います。
量は質を超えるのか。
質が重要で量は重要ではないのか。
写真は量を撮ることで内容がよくなる。という発想がありますが、果たして本当でしょうか。
私の写真学校での生活は毎日フィルム3本を撮影して、帰宅して現像、プリントを日課にしました。4×5になってからは週に3箱程度撮影をしました。
デジタル全盛の現代ではそれほどの枚数ではありません。
しかし、フィルムの場合は、撮影をして、帰宅してフィルムをリールに巻き取り、
現像液の温度を調整して、現像・停止・定着、そして水洗全て完了するまでに準備から初めて2時間はかかります。
その後フィルム乾燥してスリーブ状にカットするまでに1時間程度かかり、印画紙現像液を作成して、すべての液を適正温度に調整してプリント終了までに最低3時間程度要します。
それを乾燥する時間を含めて1~2時間程度。
よって、合計で7時間はかかる計算になります。
7時頃から初めて深夜2時頃迄かかります。
1年間これをほぼ毎日続けました。
とても有意義な時間であると同時に、現像やプリントのスキルアップには本当に役立ったと思っております。
しかし、同じ方法がいいとは思いませんし、必要ないと思っております。
現在はデジタルカメラで撮影してプリントまでに、せいぜいかかって2時間です。
平均時間は1時間程度です。
一回の撮影で50枚を超えることも、ほぼありません。
そんな少ない枚数で作品が出来るのか、と言われます。
作品の質が良いか悪いかは別にして、多種多様な撮影とプリントがスキルアップできるかといえば、甚だ疑問です。
それならば、ひとつの作品をじっくり時間をかけて仕上げていくという方がスキルアップするのではないか。
という発想でデジタルになってから取り組んだ結果、多くの技法やスキルが上がっていきました。
私の講座では、他の技術解説書にはない手法が沢山あります。
これはすべて実証により導き出したものです。
実証とは何か。
それは、フィルム時代にこだわったフィルム現像とプリントとの関連性をデジタル処理に照らし合わせて分析して、ツールを組み合わせて銀塩写真に匹敵する(それ以上)クオリティを表現するという意味です。
まさに、研究を繰り返して実証し、その結果を皆さんに伝授しているわけです。
この方法は年々進化しています。時には技術そのものを見なおしたり、新しいソフトを利用した方法で仕上げたりします。
デジタルは技術革新が日々行われており、今までは表現できなかった領域が、新しいソフトによって簡単に実現できることもあります。
ただ、そのソフトはあくまで料理で言う調味料のようなものです。
アクセントにはなっても入れすぎたり、少なすぎたりすると無味乾燥な作品になり、バランスの悪い味の作品になってしまいます。
この技術は、料理で言う素材の扱い方、調味料、火加減ということでしょうか。
一例を言いますと、Photoshopの範囲選択はほぼ使用しませんし、焼き込み、覆い焼きはしますが、焼きこみや覆い焼きツールは使用しません。
これは、デジタル的にはOKでしょうが、写真表現的にはNGだからです。
写真の仕上げは感覚が最優先です。
人は殆ど感性で物事の善し悪しを判断しています。
そこに理論があるのですが、まずは感性優先の方法が大切になります。
この技術・感性を磨いていただくのがWeb写真講座です。
Webの利点は動画を何度も繰り返して見ることが出来る点です。
人は話を聞く途中でわからない言葉があると、そこに意識が集中してしまい。
その後の話を理解できなくなります。
理解できないうちに話が終わってしまいます。
つまり、わからないまま進んでしまう。
たとえ、その場で分かったとしても、帰宅して時間が経ってからでは内容が曖昧になりメモを見ても思い出せない、ということがしばしばあります。
その点で動画はなんどでも見ることが可能です。
ただし、レスポンスが悪いのが欠点です。聞きたくてもすぐに聞けない。
実はこれもそれほどデメリットではありません。
わからないと思っていても何回か見ているうちに分かる時(ほとんど)があるのです。
それでも分からない時は、メールで質問が出来ます。
しかも、その内容によっては動画での回答もあります。
これによって、スキルアップします。更にはプリントの添削もあります。
この添削によって、仕上げのワンポイントレッスンが受けられます。
この繰り返してレベルアップしないわけがありませんね。
実際に、現在受講されている方々は、講座が進むにつれて作品仕上げのスキルがみるみるアップしていっています。
最後に、よくある質問ですが、メルマガ登録会員にのみ案内せずに何故広く募集しないのか、ということです。
実際にホームページにもWeb講座のコーナーはありますが、パスワードがかかっていて会員以外に見ることは出来ません。
Web講座の金額も内容も記載されてません。
強いて言えばyou tubeに募集期間のみ動画が配信されているだけです。
金額も出ていません。
これは、本当に当サイトの趣旨に賛同している方のみ限定したいとの思いからです。
人が集まれば誰でもいいというのではありません。
当サイトの写真に対する理念に共感していただいた方、つまりメルマガ会員の方にこそレベルアップしていただきたいのです。
とりあえず集めて一度でおしまい。
という講座ではなく、写真表現の極みを目指していただきたい、そのためには限定したメンバー募集、人数制限が必要になります。
多くのスタッフを抱えて、多くの受講生を集めるという方法では儲けは出るでしょうが、受講された方々は使い捨てされた感覚になるはずです。
時に厳しく感じることがあるかもしれませんが、極みを目指すなら覚悟が必要です。
高い山を制覇するためには、時に辛い時や、息苦しいときがあるかもしれませんが、全力で応援をいたします。
そして、頂点を極め雲の上まで上り詰めれば、そこには快晴しかありません。
講座募集は、私自身が指導できる限界が来たら終了になります。
ぜひ、この機会をお見逃しなくご参加ください。