写真仕上げ上達の秘訣

写真を始めて上達してくると、写真の難しさが見えてきます。

その中でも最も難しいと言われるのが、写真の仕上げです。

写真は、絞りやシャッタスピードの組み合わせで露出が決定され、その露出をコントロールして作品のイメージの基礎ができあがります。更に仕上げによって、イメージを明確に「写真」として形作っていきます。

単純にシャッターを押すだけで写る写真も、コントロールして表現するという観点から見ると複雑多岐にわたって、どうにも難しい。

よく言われます。

しかしながら、この技術や知識をたくさん得ても作品の仕上げは一向に向上しません。仕上げのプロセスをなぞるだけでは写真を仕上げるために大切な感性が身につきません。

かと言って、闇雲にあっちこっちいじった挙句に、よく分からないので元に戻したというのでは、これも進歩向上しませんね。

仕上げのスキルに関しては多くの情報を手取り足取り聞きながら(書類をみながら)やっても意味がないのです。ある程度の情報から意味を読み取ろうとする努力と、その着地点を探る努力がスキルアップになるのです。

口を開けて餌を得ようとするよりも、つまづきながらでも、試行錯誤して解決しようとすることで力が得られるのです。

これこそまさに啐啄同時です。

つまり、我慢できること、努力できること、指導者なり上級者の意見を素直に聞けること、指導される能力が最も大切になるのです。

思ったことが思うように出来ないのは、どこかが間違っているのです、その間違いこそが、もっとも必要なスキルを身につけるチャンスです。

繰り返し努力をして、その後少し休んで一旦全体を眺めてみる、そうすると必要な何かが見えてきます。

どうしても分からないときに、指導者や上級者に聞いてみましょう。砂漠に水が染み込むようにスッと体得できる筈です。