ヒストグラムと適正露出の考え方

図1
図1
図2
図2

このヒストグラムは霧の中にある木立を撮影したヒストグラムです。

左(図1)右(図2)どちらのヒストグラムが正解でしょうか。

答えは右(図2)のヒストグラムですが、

では左(図1)のヒストグラムはどうでしょうか。

 

一般的にヒストグラムは

富士山のように裾野が広がるイメージが

適正露出というイメージが定着しています。

しかし、適正露出という観点から見ると

そうではありません。

つまり、

適正露出はその絵柄によって

ヒストグラムの形が違いますし

白っぽい画像の場合は

右のようなヒストグラム。

黒っぽい画像の場合は

左のようなヒストグラムになります。

ちなみにヒストグラムは

縦方向にピクセルの数(下:少ない/上:多い)

横方向にピクセルの明るさ(左:黒/右:白)

を表したグラフです。

よって、右端や左端にこのグラフが

ついてしまうと階調のない画像

ということになります。

なので、撮影するときは出来る限り

左右の端につかない露出で撮影する必要があります。

時にはハーフNDやストロボを使って

その差を埋めるといいです。

 

言ってみれば

このヒストグラムは

作品制作に必要な情報を

表しているといっても過言ではありません。

もちろん

写真はデータが全てではありませんから

このヒストグラムとカメラの液晶画面を

同時にご覧になり、

理論と感覚を同時に把握して

適正露出を導き出すようにしてください。

具体的には、Lightroomのような

画像処理ソフトを使うことで

その意味合いがわかってくると思います。

尚、解説本ではツールの使い方は

説明されていますが

写真を仕上げるプロセスは

記載されていません。

講座や添削などを受けて

方法論を学ぶことは

仕上げのスキルアップに

欠かすことは出来ませんね。

 

最後に上のヒストグラムの画像は

この下にあります。

参考にしてください。

図1ヒストグラムの写真
図1ヒストグラムの写真
図2ヒストグラムの写真
図2ヒストグラムの写真

※こちらの画像はオリジナルデータで完成画像ではありません。